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洞川温泉

(どろがわおんせん)

大和国の修験道として栄えた山里の温泉街

熊野川の源流ともなっている山上川のほとり、標高820メートルの冷涼な高地で、関西の軽井沢と呼ばれるほど、涼しく爽やかな気候が魅力です。

洞川温泉街は、大峯山・山上ヶ岳や女人大峯・稲村ヶ岳の登山口になっています。

大峯山は修験者が登る女人禁制の山で、夏には山上ヶ岳の蔵王堂を目指す参拝客や修験者で賑わいます。

温泉街は、修験道の隆盛とともに大峯信仰の登山基地として発展してきました。

町並みは、どこか懐かしく、純和風木造建築の旅館や民宿、土産物店、陀羅尼助丸を製造販売する店が立ち並び、昭和時代にタイムスリップしたような独特の雰囲気が楽しめます。

陀羅尼助(だらにすけ)は和漢薬の元祖と言われる民間薬で、天然植物由来の生薬から作られています。

伝承によれば、1300年前の飛鳥時代に疫病が大流行した際に、役行者(役小角)がこの薬を作り、多くの人を助けたとされます。

古くから吉野山および洞川に製造所があり、厳しい山篭もり持薬として、また吉野山や大峯山への登山客、行者参りの人々の土産物となっていました。

また、役行者の高弟である「後鬼」の子孫の里とも伝えられています。

昼間には、珍しいスロープカーで入口まで往復できる鍾乳洞、谷を渡る吊り橋、川遊びが楽しいエコ・ミュージアム広場、温泉を満喫できる観光スポットもたくさんあります。

夜になると提灯の灯りが灯り、昼間とは違った幻想的な風情に。浴衣姿のぶらり歩きで、温泉街の雰囲気に浸ってみては。6月中旬頃には古池でのホタル観賞も楽しめます。

温泉は26℃の弱アルカリ性単純泉で、神経痛やリウマチ、筋肉痛などに効果的です。

修験道に点在する湧水の神泉洞、泉の森、ごろごろ水の3ヵ所は洞川湧水群として名水百選に認定されています。

毎年8月2日、3日には「行者まつり」が開催され、役行者の帰還を祝う奇祭として知られている。

Information

名称
洞川温泉
(どろがわおんせん)
リンク
公式サイト
住所
奈良県吉野郡天川村洞川
電話番号
0747-64-0333
営業時間

施設により異なる

定休日

施設により異なる

料金

施設により異なる

駐車場
あり
アクセス

近鉄「下市口」駅より奈良交通バス「洞川温泉」行きで80分、終点『洞川温泉』下車

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