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天河大辯財天社

(てんかわだいべんざいてんしゃ)

飛鳥時代から由緒ある音楽や芸能の神

天河神社とも呼ばれ、厳島、竹生島と並び日本三大弁財天のひとつです。弁才天女(市杵島姫命)、熊野権現、吉野権現が祀られています。

神仏習合の形態を今でも残しており、大峰山脈の最高峰である弥山の麓にある神社は吉野熊野中宮(吉野と熊野の中閒にあるため)あるいは吉野総社として、大峯修験の中心地としても知られました。

かつては修験者や高僧たちが集まる場所としても知られていました。特に弘法大師・空海が籠った後は、多くの人々が大峯参りや高野詣でとともに訪れるようになりました。

水の精である弁財天女は、音楽や芸能の神様としても有名です。現在も芸能関係の参拝が多く、京都の観世界で行われる能の奉納や、能面や能装束の奉納なども行われています。

年に一度の例大祭では、祝詞や般若心経、神楽などとともに、能楽やアーティストの演奏が奉納され、多くの人々が訪れます。

また、放浪の僧・円空が修行した地としても知られ、円空の傑作とされる「大黒天」も奉納されています。その仏像は、やさしい笑顔が印象的で、やすらぎを感じさせてくれます。

創建は飛鳥時代で、天武天皇と役行者(役 小角)が伊勢神宮内宮に祀られる女神を、天の安河の日輪弁財天として祀ったとされています。

天武天皇の眼前の上空での吉祥天の舞が五節の舞として現在まで伝わり、宮中の慶事の度に催されています。

また弘法大師・空海が高野山の開山に先立って3年間大峯山で修行し、最大の行場が天河神社でした。

江戸時代までは琵琶山白飯寺と呼ばれ、弁才天(宇賀神王)を本尊としていました。しかし、明治時代の廃仏毀釈で白飯寺は廃寺となり、弁才天は市杵嶋姫命に改められました。

弥山の山頂(1895m)には奥宮(弥山神社)があります。

Information

名称
天河大辯財天社
(てんかわだいべんざいてんしゃ)
リンク
公式サイト
住所
奈良県吉野郡天川村坪内107
電話番号
0747-63-0558

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