その昔、下市町の2月のお祭りで売られた”すあめ”は、中にたくさんの空洞ができるので、年初めに「見通しが良い」という縁起物の飴だったそうだ。このなつかしい飴に滑らかさと優しい味わいを出すために、奈良県産本葛を加えたのが「葛飴」だ。奈良県産の本葛を練り込み、軽く、なめらかに、直火釜でじっくり焼き上げている。葛でんぷんは消化しやすく、解熱作用や血行を良くする作用が古くから知られており、風邪の時の栄養補給や赤ちゃんの離乳食には欠かせないものだった。「葛飴」のサクサクと軽くてほんのりとした上品な甘さ、なめらかな葛の口当たりに、心が癒される。夏場は溶けるため販売しないのでご注意。