はるさめのルーツは中国にあると言われ、日本には禅宗の普茶料理と共に鎌倉時代に伝来したと云われている。 中国産は緑豆はるさめが主流だが、日本で作られるはるさめは、サツマイモやジャガイモのでんぷんが原料。でんぷんをお湯でこねた生地を小さい穴から熱湯へ流し込み、麺状になったものを凍らせた後、解凍し乾燥させて作る冷凍製法である。麺中心部に空洞が残るため、味がよく染みこむ。また、はるさめ料理は料理によってお湯に戻す時間に注意が必要だ。煮ると約3倍の大きさになり、油で揚げると約10倍もの大きさにまでなる。日本では奈良県が主産地で、桜井市と御所市で全国の生産の約6割を占めている。