本殿、十三重塔、権殿などには美しい極彩色が施され、関西の日光とも称されています。
本殿は、三間社隅木入の春日造は珍しい作りで、日光東照宮造営の手本とされたといわれています。
世界唯一の現存する木造十三重塔は、1532年に再建され、高さ17メートルあり圧巻。
談山神社は、藤原鎌足が謀を談じた山に建てられ、大化改新の発祥地としても知られています。談山の名の由来は、大化の改新の談合をおこなった山からとされます。
以前は妙楽寺(みょうらくじ)と呼ばれる寺院でしたが、神仏分離令により、妙楽寺は廃寺になり、藤原鎌足を祀る談山神社として改称されました。
しかし、現在でも神社には寺院建築が使用されており、神仏習合の雰囲気が残っています。
天地天皇に愛された鏡女王が祀られる東殿は、縁結びの神様として女性からの信仰を集める恋神社としても有名です。
「恋の道」を進むと恋神社にたどり着き、情熱的な恋の女神に願いをかけることができます。
桜と紅葉の名所としても有名です。
寺伝によれば、藤原氏の祖である中臣鎌足(藤原鎌足)の死後、678年に長男で僧・定恵が唐から帰国後に父の墓を移し、その墓の上に十三重塔を建立したのが始まりでした。
680年には講堂(現在の神廟拝殿)が創建され、十三重塔を神廟として妙楽寺と名付けられました。
その後は焼き討ちで建築物を焼失する事件が何度も起きています。
江戸時代には徳川家康の命により、江戸幕府から3,000石余の朱印領が与えられました。
1619年には本殿を再建し、1668年には再度建て替えられ、前の本殿は移築され東殿(現・恋神社)としました。
1734年にも本殿を造り直し、前の本殿は惣社として使われるようになりました。1796年にはまた本殿を造り直し、前の本殿は百済寺の本堂となりました。
1850年には、再び本殿を造り直し、前の本殿は東大寺の東南院持仏堂として使用されました。
本殿(1850年に造替)、拝殿(1520年の再建)、東透廊(1520年の再建)、西透廊(1520年の再建)、楼門(1520年の再建)、東宝庫(1619年の再建)、西宝庫(1619年の再建)、十三重塔(1532年の再建)、権殿(1504-1521年の再建)、神廟拝所(1668年の再建)など、多くの社殿が国の重要文化財に指定されています。
8:30~16:30
無休
拝観料
大人 600円
小人(小学生)300円
未就学児 無料
JR・近畿日本鉄道「桜井」駅よりバスで25分 → 終点「談山神社」停下車から徒歩5分