飛鳥歴史公園内にある、日本最大の方墳です。古墳時代後期の貴重な古墳で、国の特別史跡に指定されています。
被葬者ははっきりしていませんが、飛鳥時代の大臣である蘇我馬子の墓である可能性が高いと考えられています。
古墳は全体的に四角形で、周囲には幅5.9-8.4メートルの空堀がめぐり、外側には幅約7.0メートルの外堤が設けられています。
墳丘の盛土は失われ、方形の古墳の中央部に巨大な岩で構成された石室が露出しているという独特の形状をしています。
玄室は長さ約7.7メートル、幅約3.5メートル、高さ約4.7メートルの豪壮なスケールで、70トン級の花崗岩30以上が積み上げられ、その総重量は推定で2,300トンにもなります。
天井席の上面が広く平らで、舞台のように見えることから「石舞台」と呼ばれています。
また、月の夜には狐が美女に化けてこの上で踊るという伝説があります。
石室は横穴式で内部も公開され、一般の人々も玄室内に入って見学ができます。
古墳からは土師器、須恵器、銅の金具などが見つかり、時代が下る宋銭や寛永通宝も出土しました。
国営飛鳥歴史公園内石舞台周辺地区の中央に位置するわが国最大級の方墳です。7世紀初頭の権力者で、蘇我入鹿の祖父でもある蘇我馬子の墓
桜の名所としても有名で、桜の季節には石舞台と周辺園路をライトアップし、昼間には感じ取ることができない幻想的な夜の飛鳥を演出します。
9:00~17:00
年中無休
入場料
一般 300円
高校生~小学生 100円
有料
近鉄「桜井」駅よりバス「岡寺前」行きで23分「石舞台」停下車して徒歩3分
近鉄吉野線「飛鳥」駅より徒歩25分