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葛城 御所 観光ガイド

葛城 御所のおすすめスポット

観光地や名物をピックアップ!

石園座多久虫玉神社

神聖なる古社

石園座多久虫玉神社は、奈良県大和高田市片塩町に鎮座する由緒ある神社です。「いそのにいますたくむしたまじんじゃ」とも呼ばれています。延喜式神名帳にもその名が見える式内大社であり、古代より国家的な神事が執り行われてきました。旧社格は県社で、現在では別表神社として神社本庁に列しています。 地元では「竜王宮」という通称で親しまれており、地域住民からの信仰も厚く、長年にわたり人々の心の拠り所として大切にされてきました。 神社の由来と伝承 竜にまつわる伝承 この神社には、興味深い伝承が残されています。古代から続く横大路という道に沿って、奈良県桜井市にある大神神社を龍の頭、石園座多久虫玉神社を龍の胴...»

天神社(大和高田市)

天神社は、奈良県大和高田市三和町に鎮座する歴史ある神社で、地元では「高田天神社」としても親しまれています。古くは「天神宮」と称されていましたが、明治時代の神社制度改革により現在の名称へと改称されたと伝えられています。その歴史は非常に古く、地元の人々の信仰の拠点として、長きにわたり守られてきました。 神社の創建と歴史的背景 神代の時代に鎮座したとされる由緒 1891年(明治24年)の『神社明細帳』には、「人皇十代 崇神天皇の御代に鎮座」と記されていますが、それを裏付ける確証は未発見です。ただし、現存する棟札の中でも最古とされるものは、1222年(貞応元年)に當麻宗正らによって奉納されたもの...»

大和高田市

大和高田市は、奈良県中西部に位置し、中和・葛城地域の中核を担う都市です。市域は比較的コンパクトでありながら、奈良県内で最も人口密度が高い市として知られています。大阪府に近い立地条件から、古くより交通や商業の要衝として発展し、現在も生活利便性の高い都市として多くの人々の暮らしを支えています。 一方で、近年は全国的な人口減少の流れを受け、人口は緩やかに減少傾向にあります。しかし、大和高田市には歴史・文化・自然・祭礼といった多彩な観光資源が息づいており、訪れる人に深い魅力を感じさせるまちでもあります。「高田」という名を冠する市は全国に複数ありますが、その中でも大和の歴史と信仰を色濃く受け継ぐ高田と...»

長谷本寺

長谷本寺は、奈良県大和高田市に位置する真言宗豊山派の古刹で、市内最古の寺院として知られています。山号は妙音山と称し、本尊には長谷寺型十一面観音菩薩(奈良県指定文化財)が祀られています。豊かな歴史と文化財に恵まれたこの寺院は、長い歳月を経て人々の信仰を集めてきました。 歴史と由来 開山と初期の歴史 長谷本寺の開山は710年(和銅3年)とされ、その創建は大満上人によるものと伝えられています。当時、日本最古の官道である横大路に面したこの地に寺院が建立され、多くの人々が行き交う場所として栄えました。古くから地元の信仰を集め、奈良時代から続く歴史が感じられる貴重な古刹です。 廃仏毀釈と再建 明...»

専立寺

専立寺は、奈良県大和高田市内本町にある浄土真宗本願寺派の寺院で、山号を如意山と称し、本尊には阿弥陀如来立像を安置しています。慶長5年(1600年)に創建された由緒ある寺院で、「高田御坊」の名でも広く親しまれています。専立寺は、奈良県内に点在する大和五ヶ所御坊の一つとして、古くから信仰と地域文化の中心的役割を果たしてきました。 高田御坊と寺内町の形成 専立寺の最大の特徴は、寺院を中心に形成された寺内町の存在です。慶長年間、桑山氏の保護のもとで専立寺を核として町づくりが進められ、商人や職人が集まり、やがて大和国有数の商業地へと発展していきました。現在も周辺には、江戸・明治・大正・昭和と時代を重...»

不動院(大和高田市)

聖徳太子による建立の伝承が息づく寺

不動院は、奈良県大和高田市本郷町に所在する、真言宗御室派の寺院です。市街地の中にありながら、静かで落ち着いた空気に包まれた境内は、古くから地域の人々の信仰を集めてきました。本堂は国の重要文化財に指定されており、建築史・仏教美術の両面からも高い評価を受けています。 不動院の創建と伝承 不動院の創建については、聖徳太子の建立とする伝承が残されています。伝えられるところによれば、かつてこの地には三町(約327メートル)四方の広大な敷地が広がり、七堂伽藍を備えた壮大な寺院で、畿内でも有数の霊地であったといわれています。また、聖武天皇の治世には、光明皇后によって再建されたとも伝えられています。 し...»

十二社神社(大和高田市)

中世の面影を伝える藤森の古社

十二社神社は、奈良県大和高田市大字藤森に鎮座する神社で、地域の人々により大切に守り継がれてきた旧村社です。藤森地区は市の東北部に位置し、大和平野に点在する中世環濠集落の一つとして知られています。現在も集落の西半には濠の一部が残り、往時の景観を今に伝えています。 藤森地区と十二社神社の由緒 十二社神社の創立年代や祭神など、詳しい由緒については明らかになっていません。しかし、『談山神社文書』などの史料によれば、明治期以前の藤森地区は、多武峰(現在の談山神社周辺)の社領であったことが分かっています。中世末から近世にかけては、藤森の村で収穫された米が年貢として談山神社へ納められており、両者の間には...»

弥勒寺(大和高田市)

平安の弥勒仏を伝える大和高田の古刹

弥勒寺は、奈良県大和高田市土庫に所在する真言宗豊山派の寺院で、正式には中戸山弥勒寺と号します。境内には静かな佇まいが広がり、地域の人々に長く親しまれてきた歴史ある寺院です。とりわけ、本尊である木造弥勒仏坐像は国の重要文化財に指定されており、弥勒寺を代表する貴重な文化財として知られています。 弥勒寺の創建と沿革 寺伝によれば、弥勒寺は天文7年(1538年)、戦国時代に当地の地侍であった土庫氏の氏寺として創建されたと伝えられています。当初は現在とは異なる場所に建立され、江戸時代中頃になって現在地へ移築されたとされています。創建当初の詳しい状況については明らかではありませんが、かつて寺院があった...»

葛城市

山と歴史、信仰が息づくまち

葛城市は、奈良県中西部に位置し、大阪府と県境を接する自然と歴史に恵まれた市です。葛城山から二上山へと連なる山並みの東麓に広がり、古代から交通・文化・信仰の要衝として発展してきました。市域には、古墳や神社仏閣、街道、農村景観が点在し、現代においても日本の原風景を感じられる地域として多くの人々を惹きつけています。 地理と自然環境 ― 山々と平野が織りなす風景 葛城市は、大和平野の西縁に位置し、東にはなだらかな農地が広がり、西には葛城山・二上山・岩橋山などの山々が連なっています。特に二上山は、雄岳(517m)と雌岳(474m)の二峰からなる美しい双耳峰で、古来より人々の信仰と文学の舞台となってき...»

道の駅かつらぎ

葛城の恵みとにぎわいが集う交流拠点

道の駅かつらぎは、奈良県葛城市にある国道166号(南阪奈道路側道)沿いの道の駅で、2016年にオープンしました。南阪奈道路・葛城インターチェンジからすぐという利便性の高い立地にあり、ドライブの休憩はもちろん、地元の食や文化、観光情報を一度に楽しめる葛城市の重要な観光拠点となっています。 新鮮な地元農産物が並ぶ直売所 道の駅かつらぎの中心となるのが、地元農家が丹精込めて育てた野菜や果物が並ぶ農産物直売所です。朝に収穫されたばかりの野菜や果実が多く、鮮度の高さは格別です。菌床栽培しいたけ、みかん、さといも、にんじん、だいこん、青ねぎなど、季節ごとの旬の野菜が豊富にそろい、奈良県生まれのブランド...»

長尾神社(葛城市)

長尾神社は、奈良県葛城市に鎮座する葛下郡の総社で、旧大和国葛下郡における格式高い式内大社です。旧社格は郷社に指定され、古くから地域の人々に篤く信仰されてきました。神社の周囲には長尾の森が広がり、豊かな自然に囲まれた神聖な空間となっています。 歴史と由緒 長尾神社は『延喜式神名帳』に「葛下郡長尾神社、大、月次、新嘗」と記された古社で、少なくとも9世紀には存在していたことが確認されています。『日本三代実録』には、「貞観元年(875年)に従五位下から従五位上に昇進した」と記されており、その格式の高さがうかがえます。また、社伝によれば寛平9年(897年)から弘安4年(1281年)までに九階の進昇を...»

葛城市相撲館「けはや座」

相撲発祥の地に立つ学びと体験のミュージアム

葛城市相撲館は、奈良県葛城市當麻にある市立の博物館で、正式名称を葛城市相撲館「けはや座」といいます。平成2年(1990年)5月に開館した全国的にも珍しい相撲専門の資料館であり、相撲の歴史・文化・精神を幅広く学べる施設として、多くの来館者に親しまれています。 この相撲館は、葛城市出身で相撲の開祖と伝えられる當麻蹴速(たいまのけはや)を顕彰することを目的として整備されました。館のすぐ近くには「當麻蹴速の塚」があり、相撲の起源に直接触れられる貴重な場所となっています。 葛城市相撲館の概要 葛城市相撲館「けはや座」は、相撲の開祖とされる當麻蹴速の功績を後世に伝えるとともに、市民の文化的向上や心身...»

當麻寺

極楽浄土へのあこがれが息づく古刹

當麻寺は、奈良県葛城市當麻に位置する、日本有数の歴史と信仰を誇る古寺です。 真言宗と浄土宗という二つの宗派を併せ持つ全国的にも珍しい寺院であり、阿弥陀如来の西方極楽浄土を表した 「当麻曼荼羅」の信仰を中心に、千三百年以上にわたり人々の心を支えてきました。 背後にそびえる二上山の雄岳・雌岳が夕陽に染まる光景は、古来より西方極楽浄土への入口と重ね合わされ、 當麻寺は「死者の魂が還る聖地」として特別な意味を持つ場所でもありました。 歴史・信仰・美術・建築が一体となったこの寺は、奈良観光において欠かすことのできない存在です。 當麻寺の概要と宗派の特徴 寺号と基本情報 宗派:真言宗・浄土宗(二宗...»

葛木二上神社

二上山雄岳に鎮まる古代信仰の聖地

葛木二上神社(かつらぎふたかみじんじゃ/かつらぎにじょうじんじゃ)は、奈良県葛城市染野、二上山雄岳の山頂付近に鎮座する由緒ある神社です。古くは「二上神社」や「葛木坐二上神社(かつらぎにいますふたかみのじんじゃ)」とも称され、延喜式神名帳に名を連ねる式内社(大社)として知られています。現在は登山道の途中に静かに佇み、自然と信仰、そして歴史が重なり合う特別な場所として、多くの参拝者や登山者を迎えています。 祭神 ― 山と国土を守る二柱の神 葛木二上神社の祭神は、豊布都霊(とよふつのみたま)神と大国魂(おおくにたま)神の二柱です。豊布都霊神は、布都御魂神と同一視されることもあり、武力や霊威を象徴...»

二上山(奈良県・大阪府)

奈良と大阪を結ぶ歴史と自然の名峰

二上山は、奈良県葛城市と大阪府南河内郡太子町にまたがる山で、古くは大和言葉で「ふたかみやま」とも呼ばれてきました。金剛山地北部に位置し、北側の雄岳(おだけ・約517m)と南側の雌岳(めだけ・約474m)からなる双耳峰が特徴的です。その穏やかな山容は奈良盆地や大阪平野の各地から望むことができ、古代から人々の暮らしや信仰と深く結びついてきました。 双耳峰が織りなす景観と自然の魅力 二上山は、雄岳と雌岳が寄り添うように並ぶ独特の姿から、どこか優美で親しみやすい印象を与えます。特に雌岳の山頂からは、奈良盆地と大阪平野を一望できる絶好の眺望が広がり、晴れた日には遠く大阪湾方面まで見渡すことができます...»

道の駅 ふたかみパーク當麻

二上山の恵みと歴史に出会う交流拠点

道の駅ふたかみパーク當麻は、奈良県葛城市新在家、国道165号沿いに位置する道の駅です。名称は、西側に隣接する「二上山ふるさと公園」と、かつての町名である「當麻町」に由来しています。自然と歴史、そして地元の食文化が一体となった施設として、多くの観光客や地元の人々に親しまれています。 地元の恵みが集まる特産物販売所「當麻の家」 施設の中心となる特産物販売所「當麻の家」では、地元農家が丹精込めて育てた新鮮な野菜やお米、生花を数多く販売しています。朝に収穫されたばかりの野菜が生産者自ら納品されるため、店内には瑞々しい葛城産の青物野菜が所狭しと並びます。 また、「ここでしか買えないもの」をコンセプ...»

しあわせの森公園

道の駅かつらぎに隣接する憩いの公園

しあわせの森公園は、奈良県葛城市にある「道の駅かつらぎ」に隣接した自然豊かな公園で、買い物や食事とあわせて気軽に立ち寄れる憩いのスポットです。四季折々の景色を楽しめる環境が整っており、家族連れや観光客に親しまれています。 春を彩る芝桜 公園北側の法面には芝桜が植えられており、例年4月中旬から下旬にかけて、斜面一面がピンクや紫に染まります。この時期には芝桜まつりも開催され、約35,000株の芝桜が咲き誇る幻想的な景観と、ライトアップやステージイベントが楽しめます。 芝生広場と展望広場 園内には大小2面の芝生広場があり、ピクニックや軽い運動など多目的に利用できます。また、184段の階段を上...»

屋敷山公園

歴史と自然が調和する総合史跡公園

屋敷山公園は、奈良県葛城市に位置する、歴史的価値と豊かな自然環境をあわせ持つ総合史跡公園です。葛城山のふもとに広がる約58,000平方メートルもの広大な敷地には、国の史跡に指定された屋敷山古墳を中心に、文化・スポーツ・憩いのための多彩な施設が整備されており、市民や観光客に親しまれています。 四季折々の自然を感じられる憩いの空間 公園内は緑に恵まれ、春には桜やツツジが咲き誇り、特にひらどつつじの美しさは多くの来園者の目を楽しませます。夏は噴水広場を中心に涼やかな景色が広がり、秋には木々が色づき、散策に最適な季節を迎えます。自然と史跡が調和した景観は、訪れる人に心安らぐひとときを提供してくれま...»

葛城山麓公園

自然と歴史が息づく広大な緑の公園

葛城山麓公園は、奈良県葛城市の西部、雄大な葛城山の麓に広がる自然豊かな緑地公園です。敷地面積は約12.1ヘクタールにも及び、四季折々の花々と眺望に恵まれた、地域を代表する憩いの場として親しまれています。園内では、日常の散策から家族連れのレジャーまで、幅広い楽しみ方ができ、自然と触れ合いながら心身をリフレッシュすることができます。 四季を彩る花々と豊かな自然 葛城山麓公園の魅力のひとつは、季節ごとに表情を変える美しい自然景観です。春にはソメイヨシノを中心に400~500本の桜が咲き誇り、園内はやわらかな花の色に包まれます。3月下旬から4月上旬にかけては、約500株のレンギョウが鮮やかな黄色の...»

葛木坐火雷神社(笛吹神社)

葛木坐火雷神社は、奈良県葛城市笛吹に鎮座する由緒正しい神社で、古くから「笛吹神社」あるいは「笛吹の宮」の名で親しまれてきました。『延喜式神名帳』に記載された式内社(名神大社)であり、奈良県内に数多く存在する古社の中でも、かつては官幣大社級の格式を誇ったと考えられています。 神社が位置する葛城地方は、古代から政治・文化の要衝であり、神話や古代豪族の伝承が色濃く残る土地です。その中でも葛木坐火雷神社は、火の神・雷の神への信仰と、音楽・笛の文化という二つの側面を併せ持つ、きわめて特色ある神社として知られています。 御祭神と神話の世界 主祭神と配祀神 葛木坐火雷神社では、火雷大神(ほのいかづち...»

石光寺(染寺)

葛城の地に息づく古代仏教の名刹

石光寺は、奈良県葛城市染野に位置する浄土宗の古刹で、山号を慈雲山と称します。本尊は阿弥陀如来で、約1300年前、飛鳥時代後期(白鳳期)に創建されたと考えられている、葛城地方を代表する歴史ある寺院です。出土遺物や文献資料からも、きわめて古い時代にさかのぼる寺院であることが明らかになっており、奈良の古代仏教文化を今に伝える貴重な存在といえます。 石光寺は、信仰・歴史・伝説、そして花の名所としての魅力を併せ持つ寺院として知られています。特に中将姫(ちゅうじょうひめ)伝説ゆかりの寺として名高く、境内に残る「染の井」や「糸掛桜」は、訪れる人々に深い感動と物語性を与えてくれます。そのため古くから「染寺」...»

柿本神社(葛城市)

歌聖・柿本人麻呂を祀る由緒ある社

柿本神社は、奈良県葛城市に鎮座する、万葉歌人として名高い柿本人麻呂(かきのもとのひとまろ)を御祭神とする神社です。人麻呂は『万葉集』を代表する歌人であり、後世には「歌聖」と称えられ、日本文学史において極めて重要な存在として知られています。この神社は、単なる史跡にとどまらず、和歌文化や信仰、地域の歴史と深く結びついた特別な場所として、多くの参拝者や文学愛好家を惹きつけています。 柿本人麻呂と葛城の地との関わり 柿本人麻呂は飛鳥時代、宮廷に仕えた歌人で、『万葉集』や『古今集』などに400首以上の歌が伝えられています。山部赤人と並び称され、「歌聖」として敬仰されてきました。地元には、人麻呂が持統...»

博西神社

博西神社は、奈良県葛城市新庄に鎮座する由緒ある神社で、国指定史跡である屋敷山古墳の西側に位置しています。その立地から、社名は「陵西」や「墓西」とも表記され、古墳との深い結びつきを今に伝えています。創建の正確な年代や詳細な由緒は明らかではありませんが、中世以来、この地域の歴史と信仰の中心として重要な役割を果たしてきました。 祭神と信仰の背景 博西神社では、北殿に下照比売命(したてるひめのみこと)、南殿に菅原道真(すがわらのみちざね)を祀っています。下照比売命は天稚彦の妃として知られ、農耕や豊穣、調和を象徴する神とされます。一方、菅原道真は学問の神として全国的に信仰を集め、多くの参拝者が学業成...»

當麻寺 護念院

當麻寺護念院は、奈良県葛城市にある名刹・當麻寺の塔頭寺院の一つで、中将姫の棲身旧跡寺院として広く知られています。當麻寺の信仰と文化を陰で支えてきた重要な存在であり、特に毎年行われる伝統行事において欠かせない役割を担っています。 練供養会式を支える寺院 護念院は、當麻寺最大の法要である「聖衆来迎練供養会式」の際に、楽屋として使用される寺院です。法要で用いられる菩薩面や装束の一切を管理しており、荘厳な儀式の裏側を支える重要な役割を果たしています。中将姫信仰と深く結びついたこの行事は、當麻寺の歴史と精神文化を今に伝える象徴的な催しです。 三つの庭園が織りなす美の世界 護念院の大きな魅力の一つ...»

當麻寺 奥院

當麻寺奥院は、奈良県葛城市に所在する名刹・當麻寺の塔頭の中でも最大規模を誇る寺院であり、浄土宗総本山・知恩院の「奥之院」として創建された、極めて由緒深い存在です。現在も宗教法人としての正式名称は「奥院」とされ、當麻寺の浄土信仰を象徴する重要な拠点となっています。 往生院としての創建とその背景 奥院は、南北朝時代の応安3年(1370年)、京都・知恩院第十二世住職であった誓阿普観(せいあふかん)上人によって創建されました。創建当初の寺号は往生院といい、のちに「奥院」と称されるようになります。 当時の京都は南北朝の動乱が続き、政情不安と度重なる災禍により、法然上人の尊像を安置するには安住の地と...»

當麻寺 西南院

極楽浄土の趣を今に伝える塔頭寺院

當麻寺西南院は、奈良県葛城市に広がる名刹・當麻寺の境内にある塔頭寺院の一つで、古くから坤(うらきもん)=裏鬼門を守護する寺院として重要な役割を担ってきました。白鳳12年(683年)に建立されたと伝えられ、長い歴史の中で信仰と文化を静かに受け継いできた寺院です。 弘法大師ゆかりの寺としての西南院 西南院の歴史を語る上で欠かせないのが、弘仁14年(823年)に弘法大師空海が当院に留錫したという伝承です。大師は曼荼羅堂において深く思索にふけり、その際に「いろは歌」を想念したと伝えられています。この出来事を機に、西南院は真言宗の寺院となり、現在も高野山真言宗の子院として法灯を守り続けています。 ...»

當麻寺 中之坊

當麻寺最古の僧坊

當麻寺中之坊は、奈良県葛城市にある當麻寺の塔頭寺院の中でも、最も古い歴史を持つ僧坊です。その起源は白鳳時代にさかのぼり、當麻寺の開創に際して、修験道の祖として知られる役行者(えんのぎょうじゃ)が修行の道場として開いたことに始まると伝えられています。 天平時代には、十一世実雅上人(中将姫の師)の代に、當麻寺住職の住房である「中院御坊」として整えられ、以後、一山を代表する筆頭寺院として、長きにわたり當麻寺全体を護持してきました。弘仁年間(9世紀初頭)には、十四世実弁上人が弘法大師空海より教えを受けたことで、當麻寺は真言密教の霊場としての性格を強め、中之坊は現在も高野山真言宗別格本山として、大師信...»

王寺町(奈良県)

王寺町は、奈良県北西部に位置する町で、奈良県と大阪府を結ぶ交通の要衝として、古くから重要な役割を果たしてきました。町域は約7平方キロメートルと非常にコンパクトでありながら、歴史・文化・自然のすべてが凝縮された、魅力あふれる地域です。 自然と眺望に恵まれた王寺町 王寺町は町域こそ小さいものの、自然環境にも恵まれています。町の象徴ともいえる明神山は標高273.6メートルと決して高い山ではありませんが、その山頂からは360度の大パノラマが広がります。 奈良盆地一帯はもちろんのこと、法隆寺をはじめとする奈良の世界遺産群、大阪市内の高層ビル群、あべのハルカス、さらに空気が澄んだ日には明石海峡大橋ま...»

上牧町(奈良県)

奈良盆地西部の町

上牧町は、奈良県北葛城郡に属し、奈良県の北西部、奈良盆地の西側に位置する町です。町域にはおだやかな丘陵地帯が広がり、現在もどこか懐かしさを感じさせる田園風景が随所に残されています。その景観は、古代に宮廷の馬が放牧されていたという町名の由来を思い起こさせ、訪れる人々にゆったりとした時間の流れを感じさせてくれます。 一方で、上牧町は単なる「のどかな田舎町」にとどまらず、歴史の表舞台に登場したこともある土地です。中世には、織田信長に反旗を翻した戦国武将・松永久秀が拠点とした片岡城をめぐり、明智光秀や筒井順慶らが攻め寄せ、激しい戦国の攻防が繰り広げられました。静かな町並みの奥には、こうした歴史の緊張...»

伊邪那岐神社(上牧町)

伊邪那岐神社は、奈良県北葛城郡上牧町に鎮座する由緒ある神社です。延喜式神名帳に記載される式内社であり、旧社格は村社にあたります。神社は、かつて存在した片岡城跡の南端に位置し、周囲を見渡すことのできる小高い場所に鎮座しています。静かで落ち着いた環境の中にあり、古くから地域の人々の信仰を集めてきました。 御祭神と信仰 主祭神と配祀神 伊邪那岐神社の主祭神は、日本神話において国生み・神生みを成し遂げた伊邪那岐命(いざなぎのみこと)です。伊邪那岐命は、日本の創成に深く関わる重要な神であり、生命力や浄化、再生の象徴として広く信仰されています。 また、相殿には以下の神々が配祀されています。 天児...»

永福寺(王寺町)

永福寺は、来迎山(らいごうざん)と号する浄土宗の寺院で、古くから地域の信仰を集めてきた由緒あるお寺です。奈良時代の高僧として知られる行基(ぎょうき)によって開かれたと伝えられており、その創建は非常に古いものとされています。行基は、民衆教化や社会事業に力を尽くした僧で、東大寺大仏造立にも深く関わった人物として、日本仏教史に大きな足跡を残しました。 永福寺は一時期、歴史の流れの中で寺勢が衰え中絶していましたが、江戸時代前期の慶安2年(1649)に、正波(しょうは)という僧によって浄土宗の寺院として再興されました。この再興により、現在に続く寺院の姿が整えられたと考えられています。 正波上人と再興...»

火幡神社

王寺町に鎮座する古代信仰の名社

火幡神社は、奈良県北葛城郡王寺町に鎮座する由緒ある神社です。『延喜式』神名帳に記載された式内社(名神大社)にあたり、明治期には旧社格・村社に列せられました。王寺町の山上地区を中心に、小黒や送迎(ひるめ)の一部の氏神として、地域の人々の信仰を集め続けています。 境内は明神山の参道に近く、同じく古社である白山姫神社と氏子域を分け合う位置にあり、山麓信仰と深く結びついた神社として知られています。 創建と古代の信仰 ― 機織と養蚕の神を祀る社 火幡神の由来 火幡神社の名にある「火幡(ほはた)」とは、優れた織物や機織りを意味する言葉で、「秀幡」「秀機」とも表記されます。このことから、古代において...»

片岡神社(王寺町)

王寺町の歴史と信仰を今に伝える古社

片岡神社は、奈良県北葛城郡王寺町本町二丁目に鎮座する由緒ある神社です。『延喜式』神名帳に記載された式内社(名神大社)であり、明治時代には旧社格・郷社に列せられました。古代から国家的にも重視されてきた格式高い神社で、現在も王寺町全体の鎮守として、地域の人々から篤い信仰を集めています。 創建と古代の歴史 ― 祈雨と災厄除けの神として 太古の鎮座地と神封の記録 伝承によれば、片岡神社は太古の昔、現在の王寺町元町にあたる小字大峯の地に鎮座していたとされています。この旧鎮座地は「元宮(モトミヤ)」とも呼ばれ、現在も祭礼を担う宮座が組織され、古代から続く信仰の形が大切に守られています。 大同元年(...»

河合町(奈良県)

奈良県北西部に位置する町

河合町は、奈良県北葛城郡に属する町で、奈良盆地の西部、奈良県全体では北西部に位置しています。町域は、なだらかな起伏をもつ馬見丘陵の北東部に広がり、総面積は約8.23平方キロメートル、人口はおよそ2万人の規模を誇ります。 古代から人々が暮らしを営んできたこの地域は、豊かな自然環境と交通の利便性を兼ね備え、現在では大阪・奈良の大都市圏に近い住宅都市としても発展を続けています。一方で、町内には数多くの遺跡や古墳が残されており、歴史と文化を身近に感じることができる点が、河合町の大きな魅力となっています。 河合町のあゆみと歴史的背景 旧石器時代から続く人々の営み 河合町の歴史は非常に古く、約1万...»

広陵町(奈良県)

古代ロマンが息づくまち

広陵町は、奈良県北葛城郡の南東部に位置する町です。奈良盆地の中西部という地理的条件に恵まれ、古代から現代に至るまで、農業・工業・文化が調和しながら発展してきました。 町内には古墳や神社、公園が点在し、歴史ロマンと現代生活が自然に溶け合っています。とりわけ『竹取物語』ゆかりの地としての物語性、全国有数の靴下産業、そして馬見古墳群に代表される古代遺産は、広陵町を語るうえで欠かせない要素です。 広陵町の歴史的背景 広陵町の地域は、古代より豊かな歴史を有しており、『和名抄』によると、大和国広瀬郡山守郷、散吉郷、十市郡川辺郷がこの地に該当します。また、11〜12世紀には東大寺領の荘園「小東荘」が町...»

馬見丘陵公園

馬見丘陵公園は、奈良県北葛城郡広陵町から河合町にかけて広がる広大な都市公園で、馬見古墳群の保存と活用を目的に整備されました。1984年(昭和59年)に事業が開始され、2012年(平成24年)に全面開園しました。園内は緑道エリア・北エリア・中央エリア・南エリアの4つに分かれており、それぞれ異なる特色を持っています。入園は無料で、広々とした敷地内では古墳散策や花々の鑑賞、家族でのピクニックが楽しめます。 園内エリアの特徴 緑道エリア 緑道エリアは、自然豊かな散策路が続くエリアで、木々や草花に囲まれながらゆったりと歩けます。池部駅に隣接しており、アクセスも便利です。園内には「なごみの道」や「眺...»

廣瀬大社

廣瀬大社は、奈良県北葛城郡河合町川合に鎮座する、古代より水と農耕を司る神を祀ってきた由緒正しい神社です。式内社の中でも特に格の高い名神大社に列せられ、さらに二十二社(中七社)の一社として、国家的な祭祀に深く関わってきました。旧社格は官幣大社で、現在も神社本庁の別表神社として篤い崇敬を集めています。 旧称は「廣瀬神社」といい、その名の通り、奈良盆地を流れるほぼすべての河川が合流する地点に鎮座していることから、古来より水の神・農耕の神として信仰されてきました。清らかな水をもたらし、洪水や旱魃といった災いを鎮め、五穀豊穣を守る御膳神として、朝廷から庶民に至るまで、幅広い信仰を受けてきた神社です。 ...»

佐味田宝塚古墳

佐味田宝塚古墳は、奈良県北葛城郡河合町に位置する前方後円墳であり、馬見古墳群(中央群)の一部を形成しています。その歴史的・文化的な重要性から、国の史跡に指定され、出土品は国の重要文化財として保護されています。墳丘の規模や出土品の特徴から、古代日本における地域首長の権力や生活様式を理解するうえで貴重な資料となっています。 墳丘の構造 佐味田宝塚古墳は、奈良盆地南西部の馬見古墳群に位置し、墳丘の全長は111.5メートル、後円部の直径は60メートル、前方部の幅は50メートルです。墳丘は二段築成で、葺石と埴輪が並べられていたと考えられています。埴輪列は、4世紀末から5世紀初頭に築造されたことを示し...»

讃岐神社

讃岐神社は、奈良県北葛城郡広陵町三吉に位置する古社で、式内社に指定され、旧社格は村社です。この神社は、日本最古の物語とされる『竹取物語』に登場する「竹取の翁」と深い関わりがあるとされ、竹取物語のゆかりの地としても知られています。 所在地 奈良県北葛城郡広陵町三吉に鎮座し、その歴史は古く、大和国広瀬郡の一部であったこの地域において、古くから信仰を集めてきました。 歴史と由来 讃岐神社が鎮座する「三吉」は、現在は「みつよし」と読みますが、かつては「散吉」と書いて「さぬき」と読んでいました。これは、讃岐国の斎部氏(いんべし)がこの地に移り住み、故郷の神を勧請して創建したことに由来すると考えら...»

百済寺(広陵町)

百済寺は、奈良県北葛城郡広陵町に位置する高野山真言宗の寺院です。山号はなく、本尊は十一面観音が祀られています。長い歴史を持つこの寺は、静かな境内と歴史ある建築物が訪れる人々を迎え、地域の歴史や文化を感じさせる場所となっています。 寺院の概要 百済寺は、正式には「高野山真言宗 百済寺」と称し、その歴史や建築物には深い伝承が残されています。寺の境内には鎌倉時代に建立された三重塔(重要文化財)や、室町時代に再建された本堂「大織冠(たいしょくかん)」があり、これらは歴史的な価値が高く、訪れる人々に感慨深い印象を与えます。 創建と伝承 百済寺の正確な創建時期や経緯は不明ですが、伝承によれば、この...»

馬見古墳群

馬見古墳群は、奈良盆地西南部に広がる奈良県北葛城郡河合町、同郡広陵町から香芝市、大和高田市にかけて広がる馬見丘陵とその周辺に位置する古墳群です。総数は250基以上にのぼり、その広範な分布と規模から、佐紀盾列古墳群、大和・柳本古墳群と並ぶ「大和三大古墳群」として知られています。 丘陵地は南北約7キロメートル、東西約3キロメートルにわたり、標高は70~80メートル程度です。4世紀末から6世紀にかけて築かれたとされ、古代豪族・葛城氏の墓域と考えられています。 古墳群の構成 馬見古墳群は、大型前方後円墳の分布に基づき、大きく北群・中央群・南群の3つのエリアに分けられます。 北群 北群には以下...»

巣山古墳

広陵町の歴史遺産

巣山古墳は、奈良県北葛城郡広陵町三吉に位置する前方後円墳で、馬見古墳群(中央群)の中でも特に重要な古墳の一つです。国の特別史跡に指定されており、その壮大な規模と保存状態から、古代日本の豪族の権力と文化を示す貴重な遺跡として知られています。 古墳の構造 墳丘の特徴 巣山古墳は全長204メートル、後円部径110メートル、高さ25メートル、前方部幅94メートル、高さ21メートルの大規模な前方後円墳です。墳丘は三段に築成され、急な斜面には安山岩系の礫石や割石が敷かれています。また、前方部と後円部の両方には方形の造り出しがあり、古代の儀礼や政治的な儀式に使用されたと考えられています。 周濠と外堤...»

平野塚穴山古墳

香芝市に佇む歴史の証

平野塚穴山古墳は、奈良県香芝市平野に位置する方墳で、平野古墳群を構成する古墳の1つです。1973年(昭和48年)に国の史跡に指定され、その歴史的価値が高く評価されています。一般には、茅渟王(ちぬおう)と関連があるとされ、その規模や構造から王族級の人物が埋葬された可能性が示唆されています。 古墳の概要 この古墳は、奈良県西部に位置する明神山から派生する低丘陵の南斜面に築かれています。墳丘は2段構造で、下段は一辺25-30メートル、高さ約2.7メートル、上段は一辺約17.4メートル、高さ約2.7メートル、全体の高さは約5.4メートルに及びます。墳丘は粘質土と砂質土を交互に突き固める版築工法で構...»

屯鶴峯・ダイヤモンドトレール

奈良県香芝市に位置する屯鶴峯は、その独特な地形と歴史的背景から、多くの観光客を引きつける奇岩群・奇勝です。この地は、金剛生駒紀泉国定公園の一部として、豊かな自然と歴史が交差する場所です。また、ダイヤモンドトレールは、関西地方の山々を縦走する自然歩道で、多くのハイカーに愛される長距離コースです。 屯鶴峯の成り立ちと地質 屯鶴峯は二上山の火山活動によって形成されました。約1500万年前に噴出した火山岩屑がその後の地殻変動により隆起し、風化・浸食を経て現在の奇岩群が形成されました。標高約150mのこの岩山は、サヌカイトやザクロ石閃緑岩など、貴重な鉱物が産出される場所としても知られています。さらに...»

香芝市

香芝市は、奈良県の中西部に位置する市で、歴史的な遺産と現代的な住環境が調和する魅力的な地域です。市の人口はおよそ78,000人を数え、近年まで人口増加が顕著であったことからも、その住みやすさが伺えます。 地理と発展の経緯 香芝市は奈良盆地の西端に位置し、市の西側には二上山(ふたかみやま)がそびえ立っています。市域は、この二上山の東側の扇状地に広がっており、自然の美しさと利便性が共存しています。 大阪府と接していることから、香芝市は大阪都市圏のベッドタウンとして発展を遂げ、平成17年の国勢調査速報では、全国でも第3位の人口増加率を記録しました。大規模な住宅地開発としては「旭ヶ丘ニュータウン...»

尼寺廃寺跡

尼寺廃寺跡は、奈良県香芝市尼寺に所在する、飛鳥時代後半に創建されたと考えられる古代寺院跡です。奈良盆地西縁、二上山の北側に広がる丘陵地に位置し、古代大和と河内を結ぶ交通の要衝であった地域に築かれました。この地には、北廃寺と南廃寺という二つの伽藍が存在しており、南北およそ200メートルの距離を隔てて配置されています。 北廃寺跡は国の史跡に指定されており、また塔跡心礎から出土した舎利荘厳具は奈良県指定有形文化財となっています。現在は史跡整備が進められ、「香芝市尼寺廃寺跡史跡公園」として一般公開され、古代寺院の姿を学び、体感できる貴重な文化遺産となっています。 尼寺廃寺跡の立地と周辺環境 尼寺...»

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