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屋敷山公園

(やしきやま こうえん)

歴史と自然が調和する総合史跡公園

屋敷山公園は、奈良県葛城市に位置する、歴史的価値と豊かな自然環境をあわせ持つ総合史跡公園です。葛城山のふもとに広がる約58,000平方メートルもの広大な敷地には、国の史跡に指定された屋敷山古墳を中心に、文化・スポーツ・憩いのための多彩な施設が整備されており、市民や観光客に親しまれています。

四季折々の自然を感じられる憩いの空間

公園内は緑に恵まれ、春には桜やツツジが咲き誇り、特にひらどつつじの美しさは多くの来園者の目を楽しませます。夏は噴水広場を中心に涼やかな景色が広がり、秋には木々が色づき、散策に最適な季節を迎えます。自然と史跡が調和した景観は、訪れる人に心安らぐひとときを提供してくれます。

地域に根ざした文化・交流の拠点

屋敷山公園は、昭和45年度から屋敷山古墳を中心とした都市計画事業として整備が進められ、昭和50年に現在の姿が完成しました。園内には中央公民館、市民体育館、図書館、運動場、芝生広場などが併設されており、文化活動やスポーツ、地域交流の拠点として重要な役割を担っています。

毎年5月3日には公園まつりが開催され、多くのイベントや催しで終日にぎわいを見せます。また、7月には納涼花火大会も行われ、季節ごとの行事を通じて地域に活気をもたらしています。

屋敷山古墳 ― 国指定史跡が語る古代の葛城

公園の中心的存在である屋敷山古墳は、葛城市内で最大規模を誇る前方後円墳で、全長は135メートル以上に及びます。5世紀中ごろに築造されたと推定され、周囲には周濠が巡らされ、墳丘上には埴輪が並んでいたと考えられています。

被葬者と歴史的背景

埋葬施設には、兵庫県高砂市産の竜山石が用いられた竪穴式石室があり、内部には同じく竜山石製の長持形石棺が安置されていました。この竜山石は、当時の大王や有力者のみが使用できたとされる特別な石材であり、被葬者が葛城地域を代表する有力な王であったことを示唆しています。

「古事記」や「日本書紀」に名を残し、天皇と姻戚関係を結んで大きな権力を持った古代豪族葛城氏に関わる人物が、この古墳に葬られたと考えられています。

中世・近世への引き継がれた役割

屋敷山古墳は、平安時代から室町時代にかけては布施氏の「里の館」として利用され、江戸時代初期には新庄藩を治めた桑山氏が陣屋として使用しました。「屋敷山」という名称は、こうした歴史的背景に由来しています。1972年(昭和47年)に国の史跡指定を受け、現在は屋敷山公園として整備され、多くの人が見学できるようになりました。

家族連れにも人気の公園施設

園内には噴水広場や芝生広場、遊具設備(すべり台、ブランコ、スプリング遊具など)が整い、ピクニックや子どもの遊び場としても最適です。休日にはお弁当を持った家族連れが多く訪れ、のんびりとした時間を過ごしています。噴水のある池では、鯉にえさをあげる子どもたちの微笑ましい姿も見られます。

アクセスのご案内

公共交通機関:近鉄御所線「近鉄新庄駅」から西へ約1.4km、JR和歌山線「大和新庄駅」から西へ約2.1km。葛城市コミュニティバス「屋敷山公園」停留所下車すぐです。

:南阪奈道路「葛城IC」より南東へ約1.5km。無料駐車場も整備されており、安心して来園できます。

屋敷山公園は、古代から現代までの歴史を感じながら、自然と触れ合い、ゆったりとした時間を過ごせる葛城市を代表する観光・憩いのスポットです。

Information

名称
屋敷山公園
(やしきやま こうえん)

葛城・御所

奈良県