極楽坊としても知られる元興寺は、日本最古の本格的な仏教寺院である法興寺(現在の飛鳥寺)を母体とする寺院の一つで、南都七大寺の一つと呼ばれた歴史的な寺院です。
奈良時代の建築である本堂と禅室は国宝に指定され、智光曼荼羅や五重小塔など多くの寺宝を有しています。
「古都奈良の文化財」の8つの資産群の1つとして、世界遺産に指定されています。
6世紀末、蘇我馬子が飛鳥に建立した日本最古の本格的な仏教寺院である法興寺(現在の飛鳥寺)は、平城京遷都に伴い平城京内に移転しました。
奈良時代には、東大寺、興福寺と並ぶ大寺院の一つでした。中世以降は衰退し、3つの寺院に分かれ、その1つが旧称「元興寺極楽坊」の元興寺です。
奈良時代に平城京内の元興寺の僧侶たちが住んでいた建物(僧房)を、鎌倉時代に本堂と禅室に改築しました。他の建物はすべて焼失して現存していません。
奈良時代に小塔院に安置していたと言われる五重小塔は、高さ5.5メートルほどの小塔であるが、内部構造まで省略せずに忠実に造られており、建造物として国宝に指定されています。
毎年、3月と9月にはお彼岸供養が行われ、節分祭や花まつり、かえる石供養など、さまざまな行事が開催されます。四季折々の花も楽しめます。
9:00~17:00
大人 500円(秋季特別展期間中 600円)
中学生/高校生 300円
小学生 100円
JR奈良駅から徒歩20分
近鉄奈良駅から徒歩10分