日本に現存する最古の道として知られる「山の辺の道」の途中にあり、布都御魂大神を祀る古社です。幕末から明治時代には「いわがみさん」と呼ばれいました。
日本書紀には、神宮として記されているのは伊勢神宮と石上神宮だけであり、その中でも最も古い神宮が石上神宮であることが記述されています。
日本書紀は、奈良時代に成立した日本の歴史書・神話で、最も古い史書の1つ。720年に完成したと言われています。
石上神宮の拝殿は、現存する日本最古の拝殿として知られ、1081年に白河天皇が皇居の神嘉殿を拝殿として寄進したとの伝承があります。
仏堂風の外観を持ち、入母屋造、桧皮葺きで、平安時代の手法も一部に用いながら鎌倉時代の手法を取り入れています。内部には非公開の宝物が保管されています。
古墳時代の朝鮮半島にあった国、百済の作とされる七支刀、摂社である1300年に建立し、1914年に移築した出雲建雄神社の拝殿とともに国宝に指定されています。
1913年に建立した本殿がありますが、石上神宮はかつて本殿を持たず、地中深くに神剣や神宝を祀っていたとされています。
明治初期に拝殿奥の禁足地を発掘調査をすると、神剣「韴霊」と共に数々の大刀や矛、鏡、玉類などが出土し、その多くが重要文化財に指定されました。
また、楼門は鎌倉時代1318年に造営されたもので、「萬古猶新」という山縣有朋の筆による額が掲げられています。かつては鐘楼門でしたが、明治初年の神仏分離令によって鐘が取り外さました。
鶏は神使とされ、境内に東天紅鶏や烏骨鶏など約30羽の鶏が放し飼いにされています。
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