有名な高さは50.1メートルにもなる五重塔は730年に創建、現在の塔は1426年の再建されていて、現存する日本の木造塔としては東寺五重塔に次いで高く、国宝に指定されています。
夜にはライトアップされる五重塔は、奈良を代表する美しい景観の一つで、沢池に映る五重塔の風景は素晴らしいものがあります。
古代から中世にかけて興福寺は強大な勢力を誇り、現在の境内と合わせて奈良公園の一部にまたがる旧境内が国の史跡に指定されています。
国宝の建造物である東金堂、五重塔、北円堂、三重塔を含め、彫刻、工芸品など所有する国宝は27件に及び、重要文化財も多数所有しています。
世界遺産「古都奈良の文化財」の8つの資産群のひとつです。
創建は669年に藤原鎌足の夫人が夫の病気の回復を願い、山背国山階(現・京都市山科区)に創建した山階寺(やましなでら)が始まりです。
710年の平城京への遷都に際して、現在地に移転し、興福寺と名づけました。以降も天皇や皇后、藤原氏によって堂塔が建てられ、興福寺の整備が進められました。
奈良時代には四大寺、平安時代には七大寺の一つに数えられました。平安時代は春日社の実権を持ち、大和国の事実上の国主でした。その勢力の強大さは、比叡山延暦寺と共に「南都北嶺」と称されました。
以後、江戸時代まで広大な領地を誇っていましたが、明治時代に神仏分離令により、寺領が没収され奈良公園になり、廃寺にする指令がでる苦境に立たされました。
廃仏毀釈の流れが収まると、徐々に復興していきました。
1415年に再建の東金堂(国宝)、阿修羅像(国宝)などを安置する国宝館があります。
薪御能や節分の鬼追い、子供たちが五重塔に向かってお祈りをする文殊絵ばど古来の日本文化を伝える行事もとても多く行われます。
9:00~17:00
拝観料
大人・大学生 700円
高校生・中学生 600円
小学生 300円
国宝館・東金堂連帯共通券
大人・大学生 900円
高校生・中学生 700円
小学生 350円
有料
JR奈良駅から奈良交通バス(市内循環外回り)「県庁前」下車すぐ
近鉄奈良駅から徒歩約5分