光明皇后が聖武天皇の病気平癒を祈って747年に創建したと言われています。
新薬師寺という名前には、「霊験新たか」という意味が込められています。
かつては南都十大寺の一つとして数えられており、平安時代以降は規模が縮小しましたが、国宝の本堂や奈良時代の十二神将像をはじめ、多くの文化財を伝えています。
創建当時の金堂はとても大きく、数多くの如来像や菩薩像が祀られていました。
しかし、平安時代の暴風で金堂と中の仏像が倒壊し、東の高い場所にあったお堂が本堂と呼ばれるようになりました。
この本堂で他の建物を転用ですが、遺構の少ない奈良時代の建造物として貴重で、古代建築様式を残す唯一の建造物として、国宝に指定されています。
堂内中央には円形漆喰塗りの仏壇を築き、中央に本尊の薬師如来像を安置、これを囲んで十二神将像が外向きに立っています。
本尊である木造の薬師如来坐像は、像高191.5センチメートル、坐像で高さ2メートル近い大作で、光背には6体の化仏が配されています。像高191.5センチメートル。制作年代は平安時代初期・8世紀末頃と見られ、国宝に指定されています。
薬師如来の目が大きく美しいことから、眼病の人々が参拝に訪れることでも知られています。
本尊を囲む薬師如来の眷属である十二神将立像(塑像・国宝)は、日本で最古(奈良時代)かつ最大であり、円形の土壇が築かれています。
また、東門・南門・鐘楼・地蔵堂は鎌倉時代に建立され、重要文化財に指定されています。
9:00~17:00
大人 600円
大学 600円
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中学 350円
小学 150円
JR・近鉄奈良駅からバスで10分 → 破石町から徒歩で10分