平城宮は710年、藤原京からの遷都に伴い、その中心地となりました。
天皇の住まいである内裏、儀式を行う朝堂院、役人が執務を行う官衙からなり、総面積は約120ヘクタールに及びます。
しかし784年には遷都が長岡京に移り、放置され、次第に農地と化していきました。
平城宮跡は国の特別史跡として、長年にわたり遺跡の調査が進められ、歴史公園として建造物の復元と整備がされました。
世界遺産「古都奈良の文化財」の構成資産の一部であります。
公園の南側エリアには、最も重要な門であった朱雀門、遣唐使船が復元されています。
「平城宮いざない館」では、平城宮の往時の姿や生活文化を映像や出土品、建造物の大型模型から体験できます。
朱雀門ひろばには、大迫力の映像を無料で鑑賞できるVRシアターや展望デッキから平城宮跡が見渡せる「天平みはらし館」、レストランやカフェのある「天平うまし館」、奈良のお土産や平城京ゆかりの品が豊富に揃う「天平みつき館」など施設が充実。
公園の北側エリアには、奈良時代の都の暮らしが分かりやすく解説された「平城宮跡資料館」や、復元建物や本物の遺構を見ることができる「遺構展示館」、宮廷の儀式がおこなわれた国の特別名勝「東院庭園」があります。
奈良時代の宮殿の第1次大極院殿、奈良時代後半の平城宮の中心施設である第2次大極殿の基壇、平城宮のメインストリートである朱雀大路と二条大路などの復元がされています。
自然も豊かで、春は桜、夏は5万羽を超えるツバメのねぐら入り、秋は黄金に輝くオギの穂、冬は星空が楽しめます。
奈良時代の歴史や文化を深く知りたい方におすすめのスポットです。
9:00~17:00
2月・4月・7月・11月の第2月曜日(祝日の場合は翌日)
12/29~1/1
無料
近鉄大和西大寺駅から徒歩で10分