奈良県 » 奈良市・天理・法隆寺

奈良の雑煮(きな粉雑煮)

(なら ぞうに きなこ)

きな粉をつけてあべかわ餅のように食べる奈良独特の雑煮

奈良の雑煮は、雑煮の餅を砂糖入りのきな粉につけて「あべかわ餅」のようにして食べる。椀の中では、人の頭になるように頭芋(ヤツガシラ)、豆腐は白壁の蔵、コンニャクは土蔵の象徴で蔵が建つようにと四角く、丸く一年過ごせるように、餅は丸餅、大根、ニンジンは輪切りに、きな粉の黄色は、米の豊作を願うなど、家族の健康と子孫繁栄を願っている。

大和地方の雑煮(やまとのぞうに)は、奈良の伝統的な郷土料理です。豆腐、祝だいこん、金時人参、里芋、丸餅などが入った白味噌仕立ての雑煮で、地域によっては雑煮の餅を取り出して、砂糖入りのきな粉につけて食べることが多いです。

それぞれの具材には意味があり、豆腐は白壁の蔵を象徴し、家族が平和に過ごせるようにと願いを込めています。一方、丸餅や輪切りの野菜は、円満や繁栄を象徴しています。奈良県では、雑煮に使うための特別な大根「祝だいこん」が年末に販売されます。また、子孫繁栄を願って里芋を入れることがあります。特に奈良県の東部山間地域では、里芋の頭芋(八つ頭)を入れることがあります。これは、人の上に立てるようにとの願いが込められています。きな粉の黄色は、豊作を願う象徴です。

昔は、一年間笑顔で過ごせるようにと、藁と豆殻を燃やして雑煮を炊いたとされています。奈良県では、雑煮の餅を取り出して、砂糖入りのきな粉につけて食べる地域が多いです。

主な伝承地域:県内全域
主な使用食材:丸餅、祝だいこん、金時人参、里芋、木綿豆腐、白味噌、きなこ

Information

名称
奈良の雑煮(きな粉雑煮)
(なら ぞうに きなこ)

奈良市・天理・法隆寺

奈良県