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春日大社

(かすがたいしゃ)

古の奈良に始まる鮮やかな朱塗りの社殿の古社

奈良公園内にある美しく歴史にあふれる神社で、全国に約1000社ある春日神社の総本社でもあります。

ユネスコの世界遺産「古都奈良の文化財」の一つに登録されています。旧称は「春日社」、神紋は「下がり藤」。

奈良時代の飛鳥から平城京への都の移転時代から歴史が始まります。768年に平城京の守護と国民の繁栄を祈願するために創建され、中臣氏・藤原氏の氏神を祀っています。

主祭神の武甕槌命が白鹿に乗って現れたとされ、鹿が神使とされています。

境内は古代から神域とされ、御蓋山一帯に広がり、原始林に守られるかのように鮮やかな朱色の社殿が鎮座しています。

現在の本殿は1863年に再建されたもので、春日造の形式を示す典型的な遺構です。本殿4棟が並んで建ち、4棟とも国宝に指定されています。

拝殿はなく、一般の参拝者は幣殿から参拝します。かつては本殿は大宮と呼ばれていました。

また、本社の建造物23棟が重要文化財に指定され、春日大社国宝殿には国宝352点や重要文化財971点を含む約3000点が収蔵され、公開されています。

春日大社の境内には、様々な形の釣燈籠や石燈籠があり、日本で一番燈籠が多くある神社です。その数は石燈籠が約2,000基、釣燈籠が約1,000基で、全国にある室町時代の石燈籠は7割が春日大社の石燈籠です。

春日信仰は貴族だけではなく武家や町人からも厚い信仰を受け、燈籠の多くは庶民より奉納されたものです。

毎年2月と8月には、全ての燈籠に火が灯される「万燈籠」という行事が行われ、幻想的な美しさを醸し出します。

高さ7.75メートルある1638年に再建された一之鳥居は、気比神宮、厳島神社の大鳥居に並ぶ「日本三大鳥居」の一つで、重要文化財に指定されています。

興福寺との関係も深く、興福寺には春日大社の本尊である「不空羂索観音」が安置されています。

境内にある萬葉植物園には万葉集に登場する草花約300種が植えられており、ゆかりの万葉歌が添えられています。藤の園には20種類約200本もの藤が植えられています。

四季折々の花が咲き誇り、年中行事も盛りだくさん。どの時期に訪れても新たな発見がある、見所満載の神社です。広大な敷地や建物群は、じっくり見て回るには一日では足りないほど。

また、毎月21日に一般の人も参加できる「旬祭」が開催され、その後神職による神道講話が行われます。普段見ることのできない神道の儀式に参加することができる貴重な機会です。

Information

名称
春日大社
(かすがたいしゃ)
リンク
公式サイト
住所
奈良県奈良市春日野町160
電話番号
0742-22-7788
営業時間

拝観時間
4月~10月 6:30~17:30
11月~3月 7:00~16:30

定休日

年中無休

料金

本殿の特別参拝:初穂料【備考】500円 *本殿の特別参拝 / 【その他】 *萬葉植物園(神苑)〔大人500円 小・中学生250円〕  宝物殿〔大人400円 中高生300円 小学生200円〕

駐車場
有料
アクセス

JR・近鉄奈良駅から徒歩約25分

JR・近鉄奈良駅からバスで10分 春日大社本殿行 → 春日大社本殿下車すぐ

JR・近鉄奈良駅からバスで8分 市内循環バス → 春日大社表参道下車から徒歩で10分

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