三笠とはカステラ生地2枚に小豆あんをはさんだ和菓子「どら焼き」のこと。なだらかな山肌の感触とふわっと真ん中が膨らんだ形状から、奈良の三笠山(若草山)に似た形であることに由来する名称で銘菓となっている。奈良だけではなく近畿方面で、一般にどら焼きと呼ばれているものを「三笠」、「三笠焼き」、「三笠まんじゅう」、「三笠山」などと呼ぶことが多い。老舗の和菓子屋が直径16㎝、重さ500gの巨大どらやきを、奈良のシンボルである若草山の別名「三笠山」から名付けたのが広まったとも言われる。奈良駅周辺の和菓子店の多くで売られており、各店ごとに生地やあん(こしあん・つぶあん・栗入りなど)のこだわり、独自の味わいがあり、通常のサイズのものの他に直径20cm弱のビックサイズの「三笠」を売っている。