奈良県 » 奈良市・天理・法隆寺

奈良市 天理 法隆寺 観光ガイド

法隆寺や東大寺、興福寺、そして春日大社をはじめとした寺社仏閣に溢れたエリアです。京都・大阪との相互アクセスに優れており、京阪奈観光の拠点としてもおすすめ。

奈良市・天理・法隆寺エリアには東大寺、春日大社、薬師寺などの観光スポット、正倉院展、なら燈花会、こどもおぢばがえりなどの観光イベント、ドーナツ、にゅうめん、わらびもちなどのご当地グルメがあります。

奈良といえば関西の中心に位置する平城京、また日本の政治の始まった場所として有名です。その由縁もあり重要文化財は非常に多く、歴史風情あふれる都市となっています。

東大寺の「奈良の大仏」や、「明日香村」など散策には困らない多くの史跡、文化財の残るエリアです。奈良県北部に位置する天理市は、天理教の本拠地で市内にはあちこちに関連施設が立ち並ぶエリアとなっています。

奈良市は年間を通じて仏教のイベントが行われており、年中を通じて観光者が多いエリアです。

「藤原忠房」の和歌もある「神楽始式」の「春日大社」、市場の守護神で有名な、鎌倉時代の創建である「南市の初戒」がある「恵比寿神社」、テレビでも紹介される「若草山焼き」の「奈良公園若草山」、節分の「東大寺二月堂」、春になれば「修二会」の行われる、国宝である釈迦如来の安置される「新薬師寺」、「聖武天皇祭」の行われる「東大寺大仏殿」天武天皇を偲ぶ「天武忌法要・万燈会」が行われる「薬師寺」、秋になれば実施される風物詩の「鹿の角きり」など、数え上げればキリがない程イベントが多いのが特徴です。

このエリアはグルメも豊富で、奈良では定番の「柿の葉ずし」や「奈良漬け」、古都奈良らしい風流ある「茶がゆ」、「甘酢漬け」「千枚漬け」などの漬物も有名です。また川魚の王様である「鮎の味噌漬け」や「鮎の山椒煮」もあります。

また甘味処も有名で、俳句にも出てくる柿の「干し柿」やくずきりの原料となる「吉野くず」、ならではどら焼きを「三笠」と呼びます。地元の方でも入手が非常に困難な、大人気の「レインボーラムネ」等もあります。天理といえば、何といっても有名なのが、醤油ベースの「天理ラーメン」でしょう。

観光スポットについても奈良は豊富で、奈良の大仏を作った「桓武天皇陵」や、飛鳥時代に創建された明日香村にある「飛鳥板蓋宮跡」や同じく「石舞台古墳」この辺は大化の改新以前の宮廷であるヤマト政権の古墳を数多く見る事ができます。平城京時代に創建された「朱雀門」を見ることもできます。

また法隆寺周辺には古墳としてはその規模も非常に大きく謎も多いと言われる「藤ノ木古墳」があり、古く情緒が楽しめる「西里の町並み」もあります。古墳群も非常に多く「斑鳩大塚古墳」を始めとする非常に多くの古墳を見る事ができます。

「能楽金剛流発祥の地碑」である「龍田神社」もあり、竹やぶトンネルを抜けると「仙光寺」があります。斑鳩は付近に「法起寺」や、「赤染の井としても知られる史跡三井」があります。この地域は観光のために非常に整備された環境となっていますので、徒歩かレンタサイクルを利用するのが良いでしょう。

法隆寺の近くには、「柿の葉ずし」の有名店の本店があり、鮭、鯖、アナゴ、小鯛の4種が選べ、それぞれに独特の味わいがあります。

生駒周辺はグルメや地産品も多く、「高山かきもち」は非常に有名です。また、「茶道具」はさすが奈良らしい地産品だと言えるでしょう。お土産に考えてみるのもよいでしょう。

奈良市 天理 法隆寺のおすすめスポット

観光地や名物をピックアップ!

東大寺

世界最大級の木造仏として圧倒的な存在感を放つ奈良大仏

東大寺は奈良市雑司町に位置する、華厳宗大本山の日本仏教寺院です。本尊は奈良大仏として知られる盧舎那仏で、1998年にユネスコの世界文化遺産「古都奈良の文化財」の一部として登録されました。この巨大な寺院は、多くの国宝や重要文化財を保有しています。 創建と大仏造立の経緯 創建の背景 東大寺は、聖武天皇の命により728年に創建されました。最初の寺院は、天平5年(733年)に若草山の麓に建てられた金鐘寺であるとされています。天平13年(741年)には国分寺建立の詔が発せられ、金鐘寺は大和国の国分寺兼総国分寺と定められ、寺名は金光明寺と改められました。 大仏造立 大仏の鋳造が始まったのは天平1...»

興福寺

有名な高さは50.1メートルにもなる五重塔は730年に創建、現在の塔は1426年の再建されていて、現存する日本の木造塔としては東寺五重塔に次いで高く、国宝に指定されています。 夜にはライトアップされる五重塔は、奈良を代表する美しい景観の一つで、沢池に映る五重塔の風景は素晴らしいものがあります。 古代から中世にかけて興福寺は強大な勢力を誇り、現在の境内と合わせて奈良公園の一部にまたがる旧境内が国の史跡に指定されています。 国宝の建造物である東金堂、五重塔、北円堂、三重塔を含め、彫刻、工芸品など所有する国宝は27件に及び、重要文化財も多数所有しています。 世界遺産「古都奈良の文化財」の8つ...»

奈良公園

雄大で豊かな緑に数多くの世界遺産

四季折々の情緒が感じられる都市公園で、東西約4km・南北2km、660ヘクタールの広大な地域にまたがり、興福寺、東大寺、春日大社、正倉院、奈良国立博物館、若草山、春日山などの名所も含まれています。 公園内には国の天然記念物に指定された約1,300頭の鹿が生息し、春には1,700本ものさまざまな桜が咲き誇る花見の名所としても有名です。また秋にはモミジやイチョウの紅葉も楽しめます。 多くの国宝指定や世界遺産登録物件が点在し、年間を通じて日本国内のみならず海外からも多くの観光客が訪れる、日本を代表する観光地の一つとなっています。 奈良公園の鹿(約1,200頭)や大仏は国際的にも有名で、奈良観光...»

春日大社

古の奈良に始まる鮮やかな朱塗りの社殿の古社

奈良公園内にある美しく歴史にあふれる神社で、全国に約1000社ある春日神社の総本社でもあります。 ユネスコの世界遺産「古都奈良の文化財」の一つに登録されています。旧称は「春日社」、神紋は「下がり藤」。 奈良時代の飛鳥から平城京への都の移転時代から歴史が始まります。768年に平城京の守護と国民の繁栄を祈願するために創建され、中臣氏・藤原氏の氏神を祀っています。 主祭神の武甕槌命が白鹿に乗って現れたとされ、鹿が神使とされています。 境内は古代から神域とされ、御蓋山一帯に広がり、原始林に守られるかのように鮮やかな朱色の社殿が鎮座しています。 現在の本殿は1863年に再建されたもので、春日造...»

薬師寺

平城京にゆかりのある古刹

創建年代は680年で、法相宗の大本山であり、南都七大寺の一つとして、古刹としても有名な仏教寺院です。 ユネスコによって世界文化遺産「古都奈良の文化財」の構成資産の一つとしてに登録されています。 建立の背景には、天武天皇の皇后病気平癒を祈願するための思いが込められています。 大伽藍は、当時日本随一の壮麗さを誇り、金堂や塔のたたずまいは「龍宮造り」と呼ばれるほど美しかったそうです。 710年の平城遷都に伴い、718年に飛鳥の藤原京から平城京に移されました。その後、973年の火災、1528年の戦国時代の兵火など、数多くの災害により、奈良時代の建物は東塔以外は失われましたが、現在は復興されてい...»

若草山

芝生に覆われた三つ重ねの山

奈良公園の東端にある標高342メートル、面積33ヘクタールの山で、なだらかな山腹は芝生で覆われ、奈良のシンボル的な景観の一つとなっています。 鹿も自由に歩き回っており、春には桜、秋には紅葉やススキなど、四季折々の風景が堪能できます。 山頂からは東大寺の大仏殿や興福寺の五重塔、奈良市街を一望でき、晴れた日には、遠くの大和三山や生駒山も望むことができます。 山頂には5世紀頃に築造されたとされる鶯塚古墳があり、古くから「鶯山」とも呼ばれています。 一重目、二重目、山頂(三重目)と丸い丘が3つ重なったような形状をしており、「三笠山」とも呼ばれ、江戸時代には南都八景の一つとして「三笠山雪」が有名...»

若草山焼き

山全体が炎に包まれ、夜空を燃え立つ

奈良公園の東端にある標高342メートル、面積33ヘクタールの芝生で覆われた若草山でおこなわれる山焼きは、古都奈良の春の訪れを告げる伝統的な行事です。 山腹が炎に包まれる様子は壮観で、夜空を燃え立たせる迫力は、まさに炎の祭典といえるほど、目を見張る美しい光景です。 毎年1月の第4土曜日に行われ、山麓では午後から様々なイベントや式典が行われます。 そして、山焼き直前には大きな花火が打ち上げられ、澄みきった冬の夜空に色とりどりの光が踊ります。 山焼きは、江戸時代以前から行われていたそうですが、正式な行事になったのは明治時代になってからで、夜間に行われるようになったのは明治後半からです。 山...»

吉城園

杉苔が美しく広がる日本庭園

万葉集に詠まれた宣寸川(吉城川)に隣接した日本庭園。この庭園は地形の起伏と曲線を巧みに取り入れて造られ、春日山と若草山を背景に、杉苔と紅葉が美しく調和しています。 園内には大正期の近代和風住宅「旧正法院家住宅」とかや葺きの木造平屋建ての「離れ茶室」があり、茶室は野点も楽しめ、茶会に利用することができます。 茶室の東側は、杉苔で覆われた静かな場所で、周りには紅葉が植えられ、春には新緑、秋には紅葉が美しい彩りを添えています。 この庭園には、池の庭、苔の庭、茶花の庭があり、池の庭は江戸時代からの自然の地形を活用して造られ、西に建つ旧正法院家住宅と一体になっています。 苔の庭は、全体が杉苔で覆...»

猿沢池

七不思議や言い伝えのある名勝地

奈良公園にある周囲360メートルの猿沢池は、興福寺五重塔と池の柳が水面に映り、美しい風景を作り出します。 その美しさから南都八景のひとつに選ばれた名勝地でもあります。 猿沢池は、749年に興福寺によって作られた人工池で、万物の生命をいつくしみ、捕らえられた生き物を野に放つ宗教儀式「放生会」の放生池です。 北側には奈良県景観資産に指定されている五十二段と呼ばれる石段と興福寺五重塔、すべり坂があります。 中秋の名月の日には、「采女祭」という華やかな行事が行われます。雅楽が演奏されるなか、秋の七草で飾られた2メートルあまりの花扇、花扇使、ミスうねめ、ミス奈良を乗せた管絃船が猿沢池をめぐり、最...»

依水園

江戸と明治に造られた2つの日本庭園

国の名勝に指定された広大な面積を誇る池泉回遊式庭園で、前園と後園の二つに分かれており、それぞれ異なった景色を楽しめます。 前園は江戸時代の1673年に奈良晒の御用商人であった清須美道清によって作られたもので、庭園内には茶室の三秀亭、挺秀軒、清秀庵などがあります。 後園は明治時代に実業家の関藤次郎により築かれたもので、若草山、東大寺南大門、春日山、御蓋山を借景とし、美しい緑の樹々の中に茶室が点在しています。 いずれも吉城川の水を引き入れていて、面積11,000平方メートルの奈良でも屈指の日本庭園です。 また、入口付近には古代中国の青銅器や朝鮮の高麗・李朝の磁器、日本の茶道具などを展示する...»

寧楽美術館

日本庭園に併設の東洋美術品の美術館

国指定の名勝に指定されている日本庭園「依水園」の中に併設された美術館です。 古代中国の青銅器、古鏡、古銅印、拓本、中国・高麗・李朝・日本の日本の書画・茶陶器など2千数百点を収蔵していて、重要文化財に指定されている田能村竹田の画帖「亦復一楽帖」の紙本淡彩1帖(13図)が含まれます。 広大な敷地面積1万1000平方メートルの池泉回遊式庭園は、江戸時代前期に作庭された「前園」と明治時代の「後園」から成り立っています。依水園と寧楽美術館は、共通して入ることができます。...»

正倉院

奈良公園内の東大寺大仏殿の北北西に位置する、校倉造りの大規模な正倉(高床倉庫)です。 759年頃に建てられたこの宝物庫は、今もその姿を保ち、戦火や天災で被害を受けることなく現代に伝えられています。 聖武天皇や光明皇后ゆかりの品をはじめ、天平文化(8世紀の中頃までをいい、奈良の都平城京を中心にして華開いた貴族・仏教文化)を中心とした美術工芸品が所蔵されていました。 宝物の9割以上は、日本で作られた異国風のデザインが採用されたものです。ただし、中国(唐)や西域、ペルシャなどからの輸入品も多くあり、シルクロードの東の終点とも言われています。 絵画・書跡・金工・漆工・木工・刀剣・陶器・ガラス器...»

瑜伽山園地(旧山口氏南都別邸庭園)

奈良公園の南端、浮見堂と鷺池の南側に広がる、広さ約1.3ヘクタールの庭園。 明治時代から大正時代にかけて大阪財閥である山口家が作庭した庭園で、瑜伽山と鷺池などが一体となる絶景の地として国指定文化財「名勝 奈良公園」に指定されています。 小見寺八山などの画家や茶人が庭園や茶室で文化的な交流を楽しむ場所でもありました。 奈良の美しい眺望や様々な庭園様式、石灯籠などに施されたディテールなど、芸術家たちが愛でたものがたくさんあります。 さらに、園地西側には山口家が建てた茶室「䕪庵(たくあん)」があり、予約すれば利用することができます。 庭園には、浮見堂と鷺池の南側から無料で入園できます。志賀...»

奈良国立博物館

国宝級の仏像がずらりと並ぶ

仏教美術を中心とした彫刻、絵画、書跡、工芸、考古などの名品が収蔵され、特になら仏像館(旧本館)には、国宝・重要文化財を含む約100体の仏像が常時陳列されています。 なら仏像館の建物は、赤坂離宮(迎賓館)なども手がけた明治時代の宮廷建築家・片山東熊により1894年に設計された西洋建築の代表的な建築として、重要文化財に指定されています。 なら仏像館・青銅器館・東新館・西新館、そして地下回廊など、多くの展示施設を備えており、東西新館では、春夏には特別展示が開催され、秋には例年「正倉院展」が行われています。 国宝13件や重要文化財114件など、合わせて1,911件の収蔵品を誇り、館蔵品のほかにも...»

元興寺

日本最古の寺を引き継ぐ国宝・世界遺産

極楽坊としても知られる元興寺は、日本最古の本格的な仏教寺院である法興寺(現在の飛鳥寺)を母体とする寺院の一つで、南都七大寺の一つと呼ばれた歴史的な寺院です。 奈良時代の建築である本堂と禅室は国宝に指定され、智光曼荼羅や五重小塔など多くの寺宝を有しています。 「古都奈良の文化財」の8つの資産群の1つとして、世界遺産に指定されています。 6世紀末、蘇我馬子が飛鳥に建立した日本最古の本格的な仏教寺院である法興寺(現在の飛鳥寺)は、平城京遷都に伴い平城京内に移転しました。 奈良時代には、東大寺、興福寺と並ぶ大寺院の一つでした。中世以降は衰退し、3つの寺院に分かれ、その1つが旧称「元興寺極楽坊」...»

平城宮跡歴史公園

復元された古都奈良の都

平城宮は710年、藤原京からの遷都に伴い、その中心地となりました。 天皇の住まいである内裏、儀式を行う朝堂院、役人が執務を行う官衙からなり、総面積は約120ヘクタールに及びます。 しかし784年には遷都が長岡京に移り、放置され、次第に農地と化していきました。 平城宮跡は国の特別史跡として、長年にわたり遺跡の調査が進められ、歴史公園として建造物の復元と整備がされました。 世界遺産「古都奈良の文化財」の構成資産の一部であります。 公園の南側エリアには、最も重要な門であった朱雀門、遣唐使船が復元されています。 「平城宮いざない館」では、平城宮の往時の姿や生活文化を映像や出土品、建造物の大...»

新薬師寺

光明皇后が聖武天皇の病気平癒を祈って747年に創建したと言われています。 新薬師寺という名前には、「霊験新たか」という意味が込められています。 かつては南都十大寺の一つとして数えられており、平安時代以降は規模が縮小しましたが、国宝の本堂や奈良時代の十二神将像をはじめ、多くの文化財を伝えています。 創建当時の金堂はとても大きく、数多くの如来像や菩薩像が祀られていました。 しかし、平安時代の暴風で金堂と中の仏像が倒壊し、東の高い場所にあったお堂が本堂と呼ばれるようになりました。 この本堂で他の建物を転用ですが、遺構の少ない奈良時代の建造物として貴重で、古代建築様式を残す唯一の建造物として...»

唐招提寺

奈良時代に建立された現存唯一の寺院金堂

律宗の総本山で、盧舎那仏(国宝)を本尊とするお寺です。創立は759年、唐の僧・鑑真であり、朝廷から譲り受けた皇族の旧宅跡を寺としました。鑑真が晩年を過ごした場所でもあります。 奈良時代に建てられた現存唯一の金堂(国宝)をはじめ、建造物・絵画・彫刻・工芸品などの多くの文化財を所蔵しており、唐招提寺旧境内は国指定の史跡です。 古都奈良の文化財の一部として、ユネスコによって世界遺産に登録されています。 鑑真 鑑真が唐から日本に渡ったのは、753年のことでした。当時、日本には「戒律」という仏教の規則を守るための正式な僧侶がいなかったため、承認を経ていない私的な僧が増え、社会秩序の乱れにつながっ...»

鷺池 浮見堂

鷺池に浮かぶ檜皮葺き(ひわだぶき)、六角形のお堂は池の水面に映る姿が美しく、水辺の憩憩いの場としても人気です。 浮見堂は1916年に建てられ、1994に再建されました。夜間はライトアップされます。 周辺の桜やサルスベリも見事で、秋には紅葉と浮見堂の美しい風景が見られます。 国の名勝であり、東大寺、興福寺、春日大社と国宝指定・世界遺産登録物件が点在する奈良公園にある浅茅ヶ原園地(あさじがはらえんち)内です。 浅茅ヶ原園地には古くからの梅の名所である片岡梅林もあり、250本の梅の木が2月下旬から3月中旬頃で花を咲かせます。...»

長岳寺

四季折々の花が美しく咲く古代日本の歴史を感じさせる名刹

広大な境内に楼門・庫裏・本堂など藤原・鎌倉時代の建築物や数多くの重要文化財を誇る古刹です。 八十八箇所道が竜王山中腹の奥の院まで巡らされており、境内は四季折々の美しい花々で彩られており、特に4月下旬から5月上旬にかけて咲く平戸つつじの美しさは圧巻です。 かきつばたも5月中旬から下旬にかけて本堂前の池に咲き、水面にその清楚な姿を映し見る人の心を和ませます。 秋には紅葉が美しく、古くから歌や和歌にも詠まれている名所です。また、庫裏では名物の三輪そうめんを食べることができます。 長岳寺は、824年に淳和天皇の勅願により、空海が大和神社の神宮寺として開いたと伝えられる由緒ある寺院です。 盛時...»

氷室神社

氷の神を祀り夏季にはかき氷をお供え

氷に深く関わる神社であり、その信仰の場でもあります。 吉城川上流の春日山に建てられた氷室(氷の貯蔵庫)に、奈良時代710年に元明天皇の勅命により、氷の神を祀ったことから始まりました。 春日野にある氷池で厳寒に結氷させた氷を氷室に蓄え、平城京に納めていました。 平安遷都後は廃止され、氷室神社は860年に現在地へ奉遷され、社殿は1217年に建てられたとされています。 氷を扱う業者より信仰が深く、毎年5月1日には献氷祭が行われています。この神事では舞楽、神前には高さ1メートルの鯉や鯛が封じ込められた氷柱が奉納されます。 毎月1日には氷の灯篭が灯される氷献灯がおこなわれ、幻想的な雰囲気が漂い...»

石上神宮

日本最古の神社の一つ

日本に現存する最古の道として知られる「山の辺の道」の途中にあり、布都御魂大神を祀る古社です。幕末から明治時代には「いわがみさん」と呼ばれいました。 日本書紀には、神宮として記されているのは伊勢神宮と石上神宮だけであり、その中でも最も古い神宮が石上神宮であることが記述されています。 日本書紀は、奈良時代に成立した日本の歴史書・神話で、最も古い史書の1つ。720年に完成したと言われています。 石上神宮の拝殿は、現存する日本最古の拝殿として知られ、1081年に白河天皇が皇居の神嘉殿を拝殿として寄進したとの伝承があります。 仏堂風の外観を持ち、入母屋造、桧皮葺きで、平安時代の手法も一部に用いな...»

郡山城

郡山藩の藩庁が置かれた城

かつて豊臣政権の1585年に豊臣秀吉の異父弟である羽柴秀長の居城となり、その領国だった大和・紀伊・和泉100万石の中心地でもありました。 江戸時代には、郡山藩の藩庁が置かれていました。現在は国の史跡に指定されています。 郡山城の初見は、郡山衆が雁陣の城を築いたという記録にあり、10世紀後半にさかのぼります。 城は、織田信長の時代に筒井順慶によって整備され、豊臣秀吉の時代には豊臣秀長が100万石の居城として大幅に拡張されました。 奈良には良質な石材が少なかったため、寺院の石地蔵や墓石、仏塔なども石垣石として使用されました。 郡山城の石垣には、平城京の羅城門の礎石と伝わる石や、8世紀ごろ...»

生駒山上遊園地

標高642mの奈良県と大阪府にまたがる生駒山の頂上にある遊園地。夏は納涼で、犬猫をはじめとした小動物とふれあえるペットふれあいの森や、大回転するフライングカーペットなど30以上の遊戯施設があります。 1929年に開園したこの遊園地は、国内最古の大型遊具「飛行塔」(高さ30メートル)があり、大阪平野や奈良盆地、山城盆地が一望できます。 おすすめは山肌を縫うように走るジェットコースターで、山の高さの分だけ、他の遊園地よりもスリルが味わえます。 小さなお子様を持つファミリーには、休日には「キャラクターショー」や「ヒーローショー」も行われており、キッズが楽しめるアトラクションがたくさんあります。...»

宝山寺(生駒聖天)

古からの信仰の地で商売の神様を祀る

宝山寺の正式な漢字は寳山寺で、鎮守神として聖天を祀っていることから生駒聖天、生駒の聖天さんとも呼ばれています。 役行者(役小角)の修験場であったとされる生駒山の中腹にあり、商売の神様を祀る日本三大聖天の一つ、聖天信仰で知られ、現世利益を求める人々の信仰を集めています。 麓から続く参道の階段は奥の院まで含めると1,000段余りあり西日本有数の規模を誇っています。 毎月1日と16日には、商売繁盛を祈願する「歓喜天御縁日」が開かれ、多くの参拝客でにぎわいます。 標高642mの奈良県と大阪府にまたがる生駒山は、役行者による鬼退治の伝説で知られ、空海(弘法大師)も修行したと伝わり、滝の修行場や祠...»

信貴山 朝護孫子寺

世界最大の張子の虎

信貴山の山腹に建てられた毘沙門天を本尊とする寺院で、信貴山寺とも呼ばれています。 寅の寺とも呼ばれ、境内には虎がいっぱいいます。入り口には電動で首が動く世界最大の大きな張子の虎があります。 また、信貴山は、全山が一面にピンク色の桜で染まるお花見の名所で、境内には2,000基もの石灯籠があり、桜の時期には日没とともに灯りがともるため、情緒たっぷりのお花見が楽しめます。 詣や寅まつり(2月下旬)などで多くの参拝客で賑わいます。また、境内には鳥居が並び、神仏習合の名残を残しています。 伝承では聖徳太子が582年に寅の年、寅の月、寅の日、寅の刻に四天王の一つである毘沙門天を感得しました。 後...»

竜田公園

数多くの歌人に詠まれた紅葉の名所

竜田川沿いに総延長約2kmにわたって広がる面積14haの河川敷緑地にある都市公園です。 平安時代の歌人・在原業平が詠んだ「ちはやぶる 神代も聞かず 竜田川 からくれなゐに 水くくるとは」という一首をはじめ、百人一首の能因法師「嵐ふく 三室の山の もみじ葉は たつ田の川の 錦なりけり」など、数多くの歌人に詠まれた古くから歌人たちに愛された紅葉の名所。 公園内には標高82メートルの三室山があり、山頂まで整備された遊歩道があります。 紅葉シーズンには、イロハモミジ、ヤマモミジ、トウカエデなどの紅葉を楽しみながら散策することができます。 また、春には三室山の約数百本の桜、初夏には新緑と四季折々...»

法隆寺

世界最古の木造建築物群で日本最初の世界文化遺産

聖徳太子により推古天皇の時代607年に創建とされる、古代寺院の姿を現代に伝える仏教施設。創建当時は斑鳩寺と呼ばれ、後に法隆寺と改称されました。 境内の広さは約18万7千平方メートルにも及び、金堂や五重塔を中心とする西院伽藍、夢殿を中心とした東院伽藍に分かれています。 西院伽藍は、現存する世界最古の木造建築物群であり、東院伽藍も古代建築の貴重な例とされています。 さらに、法隆寺は飛鳥・奈良時代の仏像や仏教工芸品など多数の国宝や重要文化財を所蔵しています。 「法隆寺地域の仏教建造物」としてユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録され、日本で最初の世界遺産になりました。 国宝に指定されている金...»

天理ラーメン

ニラとニンニクがタップリ!スタミナ満点の濃厚ピリ辛ラーメン

奈良県北中部に位置する、天理市発祥の白菜を主体とした野菜の具が特徴の「スタミナラーメン」と呼ばれるご当地ラーメン。豚骨や鶏ガラをベースにした濃厚スープに、にんにくや豆板醤で刺激のある味付けに仕上げ、具材には炒めた白菜や豚肉、そして天理ラーメンにおいて不可欠な”にら”が使われる。味は濃厚かつピリ辛で、典型的なこってりラーメン。 現在では、奈良県内のラーメン店では「スタミナラーメン」の名称で、天理ラーメンを提供している店がほとんどで、定食屋でも提供する店もある。関西一円にも天理ラーメンの店舗が展開しており、ボリュームもたっぷりのラーメンが手軽に味わえる。 1968年(昭和43年)に奈良県で屋台...»

奈良漬

奈良発祥の粕漬けは、酒粕のまろやかさと独特の香りが特長

奈良漬けとは、奈良が発祥と言われるている、粕漬けのひとつ。白うり、きゅうり、すいか、しょうがなどを塩漬けにした後、何度も酒粕に漬けかえて長期間発酵させてできる漬物だ。高級な漬物として有名だが、江戸時代に幕府への献上や、東大寺を参拝に訪れる人々や商人によって普及し、庶民にも広まっていった。抗酸化作用やビタミン類の吸収を助ける働きがあるといわれており、定番のうなぎの蒲焼との組み合わせは、脂っこい後味をさっぱりさせる効果があり、科学的にも理にかなった食いあわせのようだ。 奈良漬けは、平城京の跡地で見つかった長屋王木簡に「進物加須津毛瓜加須津韓奈須比」という記録があり、貢納品伝票にも登場しています。...»

茶粥

奈良の朝食といえば茶粥。サラッとして粘りがないのが大和流

米を茶で炊いたおかゆ(お粥)で、奈良の郷土料理である茶粥。米の他に野菜や芋、豆を入れることがある。地域によって自家製の番茶、ほうじ茶、粉茶が用いられ、塩加減も異なる。昔から「おかいさん」の愛称で親しまれ常食となっていた。茶の産地だった奈良では、上納後に残った茶を使って粥を炊いたことが、茶粥の始まりともいわれている。また、お水取りで有名な東大寺の練行僧に出される茶飯から広まったという説もある。のちに庶民の常食となった茶粥は、主に朝食のメニューとして親しまれていた。大和茶の風味と、さらっとした粘りがない食感が特長で、家庭によっては漬物や佃煮をトッピングするという。奈良ではスーパーなどで茶粥用の茶が...»

薬膳料理(奈良県)

奈良で楽しむ古代の薬膳料理

飛鳥時代に大陸から伝わったとされる「薬」には、漢方の元となった生薬などの他に、貴重な食材や栄養価の高い食材を使った料理なども含まれていた。それらの料理は、今でも現代風のアレンジが加えられて“薬膳料理”として食べられている。薬膳料理は全国各地で作られているが、“赤米”“蘇”をはじめとした、古代から伝わる様々な料理・食材が残る奈良県では、太古の貴族の食を再現したような薬膳料理が楽しめる。いにしえの都で歴史に思いを寄せながら、健康食を味わってみてはどうだろうか。...»

奈良茶飯

東大寺二月堂のお水取りで供される食事に登場する歴史ある茶飯

奈良茶飯は、米と炒った大豆を茶で炊いたもの。起源は、東大寺と興福寺の寺領から納められる上茶を煎じて、二番茶に塩を加えて米を炊き、一番茶に浸けて食べたと伝えられる。東大寺二月堂の修二会(お水取り)の練行衆の食事に茶がゆとともに献立の中に記録が残されており、僧坊では古くから食されていたが、江戸時代には庶民の間に広まり、各地に茶飯屋があったという。また、俳句の句会などでも昔から好んで食されてきた。炒った大豆の他に黒豆、カチグリなどを加えたものもある。 奈良茶飯(ならちゃめし)は、奈良県の伝統料理であり、炊き込みご飯の一種です。少量の米に、炒った大豆や小豆、焼いた栗、粟などの穀物や季節の野菜を加え、...»

油かす

油かすは、ラーメンなどにコクを加える便利な食材

「油かす」とは奈良や大阪の南河内地方で昔から食されてきた郷土料理で、牛の腸などのホルモンを油でじっくりと時間をかけて揚げ、水分や余分な油分が抜けて肉の旨味が凝縮された、美味で栄養価も高い食材。まわりはカリカリと香ばしく、中はぷるぷるとした独特の歯ざわりが特徴。油かすは手軽に鍋料理やスープに牛肉風味を加えることが出来る。刻んでおけば牛肉の香ばしい匂いと味がたっぷりの具ともなる。油かすを加えることで料理の味が引き立つため、ラーメンなどに多く利用される。大阪では、うどんに油かすをトッピングした「かすうどん」はソウルフードとなっている。元々は食用の脂を取るために、ホルモン(腸)を加熱して、食用油脂を抽...»

かしわのすき焼き

天神様の冥福を祈って、守護物の牛の代わりに鶏を入れたすき焼き

奈良では、月の中旬、天神さま(菅原道真公)の冥福を祈るために、天満宮の宮さんに氏子総代が参列し、神主さんによる祭儀が秋祭りとしておこなわれる。天神さんの守護物が牛であるため、牛肉のかわりに鶏をつぶして「かしわ(鶏肉)のすき焼き」をつくり、親戚などに振る舞っていた。奈良では、お祝いなどのときには、「かしわのすき焼き」が食卓にのぼるごちそうだった。「かしわのすき焼き」は、牛肉の代わりの鶏肉の他に、菜っぱや松茸を入れる。松茸の香りや肉の味が菜にしみておいしい。  関西地方では食用の鶏肉を「かしわ」と呼びます。かしわは、天満宮の秋祭りのお祝いの席では鶏のすき焼きが食べられてきました。この名前の由来は...»

大和まなの煮びたし

奈良の伝統野菜を使った昔ながらのなつかしい味

「大和まな」は奈良東部山間で栽培されていたまなの中から、昭和50年代後半に農業総合センターで系統選抜されたもので、独特のまろやかさと歯触りがあるにもかかわらず、手に入りにくいため「幻の野菜」と呼ばれた伝統野菜。奈良県内では味の良さと栽培のしやすさから農家の自家採種で自給を中心に利用されてきた。食べたら最高という理由だけで栽培され続け、見た目よりも味で受け継がれてきた野菜である。冬になり霜があたると甘みが増すため大和まなの旬は冬で、元々は青い葉物が少なくなる冬場の野菜として親しまれてきた。一方で、収穫して2日後には葉が黄変してしまって日持ちしない、形が不ぞろいになる、周年栽培が難しく収穫が冬場に...»

若草鍋

奈良公園内の風雅な旅館が考案、文豪が命名した名物料理

山盛りのほうれん草を土台とし、伊勢エビやタイなどの海鮮や野菜、湯葉ほか20種以上の素材を山状に盛り付けした鍋。特別にあつらえた土鍋と炭で煮込む。かつおと昆布がベースのあっさりとした出汁に、食材の旨みが広がり、その味わいはなんとも深い。ほうれん草を新緑の若草山になぞらえ、志賀直哉により命名されたこの料理は、奈良市の奈良公園の中にある明治40年(1907年)に料亭として開業した料理旅館「江戸三」でのみ味わえる。料理の提供される10月から3月にかけては食通が全国から足を運ぶ。食事だけの利用もでき、明治時代より文人や著名人に愛された名物鍋を茶室風の造りの趣のある和室で食べる。最高の贅沢と言えるだろう。...»

もみうり

やわらかくなるまで、きゅうりを塩でよくもんだ酢の物

「もみうり」とは、きゅうりの酢の物のことで、やわらかくなるまで、きゅうりを塩でよくもむことから、「もみうり」と呼ばれたと言われる。口あたりがすっきりした「もみうり」には、ストレスを緩和できる要素が凝縮されている。夏の食卓によくあがる一品で昔から添え肴としてよく作られる。焼いた薄揚げや、さなぶり(“早苗振る舞い”がさなぶりになったと言われ、田植えの終りに、田の神を送り、宴を張って祝う行事)には、田の苗がよくつくように、吸い付くたこにあやかって必ずたこを入れる。  蛸もみうり(たこもみうり) 「蛸もみうり」とは、きゅうりを塩で柔らかくなるまでよくもみ、タコと和えた酢の物のことです。田植えの終わ...»

柿なます

大根と人参のなますに干し柿を入れた奈良のおせち料理の定番

秋になって鈴なりの真っ赤な柿や、晩秋になった軒下につるされた干し柿は奈良の秋の風物詩。渋が抜けたつるし柿は一段と甘みを増し、上品な和菓子のよう。大根とニンジンの紅白なますに干し柿を刻んで入れたなますは、奈良の正月のおせちの定番のひとつ。なますに干し柿を入れたのは、砂糖の代用ともいわれている。すっぱい紅白なますの中に、干し柿の甘みが、なんとも言えず美味しい一品。柿なますは、「奈良のうまいもの」郷土料理にも選ばれている。 奈良県では、古くから大根と人参を使用した紅白なますが、正月の定番おせち料理の一つとして親しまれてきました。その中でも、干し柿を加えた「柿なます」は特に人気があります。 紅白の...»

奈良の雑煮(きな粉雑煮)

きな粉をつけてあべかわ餅のように食べる奈良独特の雑煮

奈良の雑煮は、雑煮の餅を砂糖入りのきな粉につけて「あべかわ餅」のようにして食べる。椀の中では、人の頭になるように頭芋(ヤツガシラ)、豆腐は白壁の蔵、コンニャクは土蔵の象徴で蔵が建つようにと四角く、丸く一年過ごせるように、餅は丸餅、大根、ニンジンは輪切りに、きな粉の黄色は、米の豊作を願うなど、家族の健康と子孫繁栄を願っている。 大和地方の雑煮(やまとのぞうに)は、奈良の伝統的な郷土料理です。豆腐、祝だいこん、金時人参、里芋、丸餅などが入った白味噌仕立ての雑煮で、地域によっては雑煮の餅を取り出して、砂糖入りのきな粉につけて食べることが多いです。 それぞれの具材には意味があり、豆腐は白壁の蔵を象...»

大和野菜

県の特産品として認定され、古くから栽培されてきたこだわり野菜

大和野菜とは、奈良県(旧大和国)で生産されている野菜のうち、特産品として特徴をもつ、大和の伝統野菜と大和のこだわり野菜。奈良県で戦前より生産され、地域の歴史・文化を受け継いだ独特の栽培方法等により、「味、香り、形態、来歴」などに特徴をもつものに、奈良県が「大和野菜」と認定した。大和の「伝統野菜」17品目(大和まな、軟白ずいき、大和いも、花むようがなど)と、栽培や収穫出荷に手間をかけて栄養やおいしさを増した野菜や、オリジナルの野菜の「こだわり野菜」の4品目(朝採り野菜、香りごぼうなど)より形成される。 伝統野菜 大和まな 千筋みずな 宇陀金ごぼう ひもとうがらし 軟白ずいき 大...»

広陵サラダ茄子

生食もできるサラダ茄子は、からだに嬉しい万能野菜

広陵サラダ茄子は、生で食べられる茄子。表皮、肉質ともに極めて柔らかく、みずみずしい。また、サクサクの新食感を呈する中長系と果形が良く揃い光沢に富む果色を有する。特殊な栽培方法により極めてアクが少ない為、生食として食べることができる。そのため、サラダなどの生食はもちろんのこと、サラダ以外の、焼く、蒸す、揚げるなど、どんな料理にも活用できる万能野菜。生産地の広陵町の丸広出荷組合では、全国に安心安全を届ける証明として、エコファーマーの認定を受けている。...»

刀根早生(柿)

7月~9月に出荷されるハウス栽培の柿でねっとりした甘さが特徴

奈良県では柿のハウス栽培がさかんに行われており、日本有数の柿の生産地である。栽培されている品種は「刀根早生(とねわせ)という渋柿で、7月上旬~9月中旬にかけて販売される。刀根早生は、奈良県天理市発祥の「平核無」(ひらたねなし)の枝変わりで、1980年(昭和55年)に登録された渋柿。外観は平核無と変わらないが、渋抜き後はまったりとした甘さがあり、食味がたいへん良好。ほかの柿に比べて出荷が早く9月下旬頃から店頭に並ぶ。また、ハウス栽培のものは7月から出荷されている。 旬     7月 8月 9月 ...»

わらびもち(奈良県)

古く足利時代から食べられるわらび粉を使って作る和菓子

奈良はわらびもちの原料であるわらび粉の名産地。わらびの根のでんぷんから作るわらび粉を、湯で練り餅状にして食べるわらびもちは、古くは足利時代から奈良名物として広く好まれてきた。本来はわらびの季節である春の和菓子とされていたものが、 現在では涼しげなお菓子として、夏にはなくてはならないおやつとなっている。 独特の弾力と食感で、口に入れると、ぷるぷると弾むようで、トロリととろける柔らかさ。他にはない独特の食感の良さが、多くの人に愛されている。 「蕨餅」は、蕨粉に水や砂糖を加えて加熱しながら混ぜ、冷やして固めた和菓子です。特に奈良は蕨粉の名産地であり、そのため「蕨餅」は奈良の名物として知られています...»

大仏プリン

おかあさんが作ってくれた優しい表情のお菓子

牛乳・生クリーム・鶏卵・砂糖・バニラビーンズとシンプルな素材のみで作る、滑らかな舌触りと上質な素材の味わいの優しいプリン。素材にはとことんこだわり、できるだけ奈良の食材をとりいれ、そして小さなお子様でも食べられる安心・安全な食材をつかうことを大切にしている。瓶は、奈良のお土産物として喜んでいただけるよう、奈良らしい可愛いデザインを施している。種類豊富で季節によっても変わる。定番の「まほろば大仏プリン」は、固めの食感がなつかしいジャンボサイズのカスタードプリン。「まほろば大仏絹プリン」は、プリンの生地に最高級の生クリームを使用した絹のような口どけと濃厚な味わい。...»

しかマフィン

甘納豆ときな粉が入ったマフィンの上に小鹿が躍る癒し系スイーツ

心がぽっと温かくなるような可愛らしい鹿のデコレーションが載った「焼き菓子専門店 アルカイック(ARCHAIQUE) 」の癒し系スイーツ。甘納豆ときな粉が入った和風なマフィンの上に、アイシングで草原で遊ぶ鹿を模ったおとぎの国が広がるプチマフィン。手描きでちょっとずつ違う鹿達の表情も愛らしく、結婚式や2次会のお土産にもピッタリ。女性パティシエのセンスが光るマフィンは、クリスマスやバレンタインなどイベント時の限定版や同じ形をしたスイーツストラップの販売もあり、様々な形で楽しむことができる。 しかクッキー 可愛らしい小鹿を1枚ずつアイシングで描いたサクサクのクッキー お花のように焼き上げた丸いク...»

柿もなか

吉野の柿を炊き込んでゆずの香りをつけた、絶品柿餡

奈良県五條市の西吉野は、全国でも有数の柿の産地だ。「柿の専門店 奈良吉野いしい」の柿餡は、職人が手作業でじっくり炊き込んだ、うまみとこくのある餡に、地元西吉野の新鮮な柚子でさわやかな香りを付けた絶品だ。「柿もなか」は白あんを使わず、この柿餡にダイス状にカットした新鮮な柿を混ぜ、かわいい柿の形をしたの最中皮にはさんである。柿もなか1個に約半個分の柿を使用した柿餡、さらにカットした果肉入りなので、濃厚な柿の甘みを感じられ、皮と果肉の食感が楽しい。吉野産の新鮮な柚子をアクセントに加え、程よい酸味と風味が加わり後味あっさり。保存料・着色料・香料などは一切使用せずに製造している。「柿まんじゅう」は、柿餡...»

三笠(和菓子)

三笠山にちなんだ奈良の銘菓は、ふわっとした生地と餡が絶妙

三笠とはカステラ生地2枚に小豆あんをはさんだ和菓子「どら焼き」のこと。なだらかな山肌の感触とふわっと真ん中が膨らんだ形状から、奈良の三笠山(若草山)に似た形であることに由来する名称で銘菓となっている。奈良だけではなく近畿方面で、一般にどら焼きと呼ばれているものを「三笠」、「三笠焼き」、「三笠まんじゅう」、「三笠山」などと呼ぶことが多い。老舗の和菓子屋が直径16㎝、重さ500gの巨大どらやきを、奈良のシンボルである若草山の別名「三笠山」から名付けたのが広まったとも言われる。奈良駅周辺の和菓子店の多くで売られており、各店ごとに生地やあん(こしあん・つぶあん・栗入りなど)のこだわり、独自の味わいがあ...»

奈良漬クッキー ほろっと

奈良漬けのうまみが洋菓子と出会い、ユニバーサルなおいしさに

酒粕は、日本酒のしぼり粕と言えども、各種アミノ酸、ビタミンB2、B6がたくさん含まれ、悪玉コレステロールを減らしてくれる健康食品だ。これらの栄養と独特のうまみと甘みを野菜にしみ込ませた奈良漬は、おいしくてヘルシーな保存食。その奈良漬をケーキやクッキー生地に混ぜて焼くと、洋酒にはない良い香りがつき、アルコールは蒸発しておいしさだけが残るという。ドネー ドゥ ガトー(ならBonbon)の奈良漬クッキー「ほろっと」は、国産小麦粉と上質なバターを使い、一枚一枚手作りにて上品な味に焼き上げた、サクッとした触感のクッキー。酒粕に漬けたショウガのピリッとした味とともに、酒粕の塩分、水分、甘み、独特の風味がほ...»

チョコ豆 御神鹿のふん

一度聞いたら忘れられないネーミング。奈良のヒット商品

名称がとってもユニークで、思わず手にとってしまいたくなる人気商品。一見するとシカのふんのような、チョコをコーティングしたチョコ豆。昭和の終わり頃、人気お笑い芸人が奈良の歌を紹介していたことがこのネーミングの由来だという。それ以来ロングセラー商品に成長し、今でも観光客に大人気のお菓子である。味は二種類あり、どちらもベースは落花生。小麦粉で加工したしょうゆ味はビールのおつまみに、チョコレートをコーティングしたチョコ豆はお子様におすすめである。どちらも内袋に袋詰めのうえ、紙袋(封筒)に入っている。...»

奈良はちみつ

砂糖の専門店とまじめな養蜂場の厚い信頼関係が、品質の裏付け

養蜂場で古来より、みつばちが集めたハチミツの代わりとして、栄養・エネルギーの素となる砂糖水がエサとして用いられている。砂糖の専門店”砂糖傳”は、その繋がりから地元の養蜂場より分けてもらった安心・安全な奈良県産の添加、成分調整を全くおこなっていない純はちみつが「奈良はちみつ」。 蜜を取る花は、奈良に咲くソヨゴ、ハゼ、アカシヤなど、季節によって変わる。貴重品と言われるアカシアだけの蜜もある。自然のままの草花の甘味が詰まった純はちみつは、色が薄く、味はとてもまろやかで癖のない味。...»

山崎屋の奈良漬

いい素材で手間をかけて、身近な夏野菜が古都の味わいに変身

創業100年を超える奈良漬専門店のきれいな琥珀色の奈良漬け。瓜、きゅうり、西瓜、生姜、茄子、人参、蕪、メロン、守口大根など自社農園の野菜を中心に、酒粕と味醂粕で何度も漬け替える伝統の製法でおいしい保存食に。作り方は、とれたての瓜を半分に切って種をとり、塩漬けする。その後約1年半ほどかけ何度も粕の漬けかえを行い、塩分を徐々に抜いては熟成させていく。ご飯との相性はぴったりなので、そのままいただくのはもちろん、おいなりさんやちらし寿司に混ぜるのもおすすめ。魚介のマリネに加えるのもいい。きざみ奈良漬は細かく刻み合わせ、酒粕のもつ酒精分と水あめなどの甘みを十分に吸収した粕と一緒に食べる。切る手間がいらず...»

floresta ネイチャー ドーナツ

始まりは移動販売。まあるいドーナツで人間的な温かさを伝えたい

なぜかなつかしく、食べるとホッとするようなドーナツ。ドーナツ店「フロレスタ floresta」は、安心して食べてもらえるよう、できるだけ自然で添加物を含まない材料をバランス良く配合し、 最後の工程に至るまで、一つ一つ丁寧に手作りで仕上げている。体にやさしくおいしいドーナツで、しっかりかみしめ、味わい食べる、昔ながらの味。だから、姉妹店が全国に広がっていても、奈良本店で買えば、喜ばれるお土産になる。メニューは、シナモンやココナッツチョコなどの定番と、毎日変わる気まぐれドーナツ、季節の味など 9~10種。楽しく迷って決めたい。...»

奈良県