生駒山上遊園地は、奈良県生駒市と大阪府東大阪市にまたがる生駒山の山頂付近、標高642メートルの場所に位置する歴史ある遊園地です。近畿日本鉄道(近鉄)が所有し、グループ会社である株式会社近鉄生駒レジャーが運営を行っています。信貴生駒スカイラインとともに、近鉄グループを代表するレジャー施設として、長年にわたり多くの人々に親しまれてきました。
山頂という特別な立地を生かし、大阪平野や奈良盆地、天候に恵まれた日には山城盆地まで見渡せる絶景が最大の魅力です。夏でも市街地より気温が3〜5度ほど低く、避暑地としても人気を集めています。
生駒山上遊園地は、まさに「空に近い遊園地」と呼ぶにふさわしい存在です。山の稜線に沿って広がる園内には、30種類以上の遊戯施設が点在し、自然と遊びが調和した空間が広がっています。
夏場には納涼を目的とした来園者も多く、犬や猫などの小動物と触れ合える「ペットふれあいの森」や、大きく回転するフライングカーペットなど、年齢を問わず楽しめるアトラクションがそろっています。
生駒山上遊園地が開園したのは1929年(昭和4年)。近鉄の前身である大阪電気軌道が、沿線開発の一環として整備した遊園地です。当初は「夏の寒冷線」をキャッチフレーズに掲げ、都会の暑さを避けて楽しめる高原レジャー地として注目を集めました。
園内を象徴する存在が、現存する日本最古級の大型遊具「飛行塔」です。高さ30メートルのこの塔は、回転しながらゆっくりと上昇し、360度の大パノラマを楽しめる展望施設として、今もなお多くの来園者を魅了しています。
飛行塔の頂上からは、大阪平野・奈良盆地・山城盆地という三つの地域を一望できます。晴天時には遠く六甲山系まで見渡せることもあり、昼間は雄大な景色、夕方には美しい夕焼け、夜には宝石を散りばめたような夜景が広がります。
生駒山上遊園地の名物の一つが、山肌を縫うように走るジェットコースターです。標高差を生かしたコース設計により、他の遊園地では味わえない独特の浮遊感とスリルを体感できます。
かつては絶叫系アトラクションが充実していた時代もありましたが、現在は家族連れを中心に、安心して楽しめる遊具が中心となっています。
小さなお子様を連れたファミリーにとって、生駒山上遊園地は非常に魅力的なスポットです。園内にはキッズ向けの乗り物や遊具が数多く設置され、休日にはキャラクターショーやヒーローショーなどのイベントも開催されています。
入園料は無料で、遊具ごとに料金を支払うシステムのため、滞在スタイルに合わせて無理なく楽しめる点も好評です。
夏季にはナイター営業が行われ、昼間とは異なる幻想的な雰囲気に包まれます。眼下に広がる大阪市街の夜景は、「生駒山八景」の一つにも数えられるほどの美しさです。
園内の生駒山ビューレストランでは、テラス席から夜景を眺めながら食事を楽しむことができ、デートスポットとしても人気があります。
1950年(昭和25年)、生駒山上には在阪テレビ局の送信所(親局)が設置されました。1954年から本放送が始まり、生駒山は関西のテレビ放送を支える重要な拠点となります。
現在、総合案内所横にあるゲームコーナーは、朝日放送テレビ(旧・大阪テレビ放送)の初代送信所建屋を再利用したもので、放送史を今に伝える貴重な存在です。
1990年代以降、大型テーマパークの登場により入園者数は一時減少しましたが、1999年の入園無料化をはじめとする改革を実施。2000年代以降は「花と緑に囲まれた安心して遊べる遊園地」をテーマに、ファミリー層への転換を進めてきました。
近年では、ボーネルンド監修の大型遊具導入など新たな試みが評価され、来園者数はV字回復を遂げています。
生駒山上遊園地は、毎年12月から3月中旬まで冬季休園となります。厳しい山上の気候を考慮した運営形態であり、春の再開を心待ちするファンも少なくありません。
2023年には近鉄グループの事業再編により、運営会社が近鉄レジャークリエイト傘下となり、さらなる魅力向上に向けた取り組みが進められています。
生駒山上遊園地は、90年以上にわたる歴史の中で、時代の変化に寄り添いながら姿を変えてきました。日本最古級の遊具が残るレトロな魅力、家族で安心して楽しめる空間、そして山頂ならではの絶景が融合した唯一無二の遊園地です。
四季折々の自然とともに楽しめる生駒山上遊園地は、これからも多くの人々に笑顔と思い出を届け続ける存在であり続けるでしょう。
10:00~17:00
夏はナイター営業あり
木曜日(春・夏休み及び祝日の場合は営業)
冬季(12月~3月上旬)
入園無料
園内施設は、のりもの券またはのりものフリーパスを別途購入要
近鉄生駒ケーブルで生駒山上駅より徒歩すぐ