奈良県山辺郡山添村大西にある長寿岩は、直径約7メートル、推定重量およそ600トンにも及ぶ、見事な球体状をした巨大な岩です。その圧倒的な存在感から、現在では山添村を象徴するランドマークとして親しまれています。初めて目にする人は、その大きさと形の美しさに思わず驚かされることでしょう。
この長寿岩は、平成7年(1995年)に山添村ふるさとセンター建設のための造成工事中、山中から掘り出されたものです。偶然の発見によって姿を現したこの岩は、地元の人々に大きな衝撃と感動を与えました。その後、現在の場所に移され、多くの人が間近で見学できるようになりました。
長寿岩は、山添の地がまだアジア大陸東縁部に位置していた約1億年前、地下10〜20キロメートルという深い場所でマグマがゆっくりと冷え固まってできた花崗岩と考えられています。長い年月をかけて自然が生み出した造形美は、地球の壮大な歴史を今に伝えています。
岩の表面には、白いラインが十字状に走っており、赤道や子午線を表しているのではないかとも言われています。この「十字ベルト」は長寿岩の大きな見どころの一つで、自然が作り出した模様とは思えないほど印象的です。その正体については諸説あり、訪れる人の想像力をかき立てます。
長寿岩が設置されている山添村ふるさとセンターは、486席を備えるふれあいホールをはじめ、多目的広場、屋内ゲートボール場、保健福祉センターなどが集まる複合施設です。世代を超えた交流の場として、多くの人に利用されており、観光とあわせて立ち寄るのに最適なスポットです。
自家用車の場合は名阪国道山添ICを降りてすぐと、非常に便利な立地です。公共交通機関では、JR・近鉄天理駅または上野市駅から国道山添行きバスに乗車し、国道山添バス停下車後すぐの場所にあります。