奈良県 > 奈良市・生駒市 > 生駒ケーブル(近鉄生駒鋼索線)

生駒ケーブル(近鉄生駒鋼索線)

(いこま こうさくせん)

近鉄生駒鋼索線は、奈良県生駒市の鳥居前駅から宝山寺駅を経由し、生駒山上駅までを結ぶ近畿日本鉄道の鋼索鉄道線、いわゆるケーブルカーです。「生駒ケーブル」という愛称でも親しまれており、通勤通学路線としても観光ルートとしても幅広く利用されています。

路線の構成と特徴

二つの路線で構成

生駒鋼索線は、鳥居前駅から宝山寺駅までの「宝山寺線」と、宝山寺駅から生駒山上駅までの「山上線」という二つの区間で構成されています。

宝山寺線は、日本初の営業用ケーブルカーとして知られ、信仰の対象である宝山寺への交通手段として発展しました。一方、山上線は、生駒山上遊園地へのアクセス路線としての役割を果たしています。

運行形式

宝山寺線は、並列して敷設された2つのケーブルカー路線(宝山寺1号線・2号線)で構成され、日常的には1号線が運行されます。2号線は主に1号線の点検時や多客期に運行されます。山上線は単線構造で途中に2駅を設けており、通常は日中のみの運行です。

通勤・生活路線としての役割

宝山寺線沿線は大阪市や奈良市のベッドタウンとしても発展しており、沿線には多くの住宅やマンションが立ち並んでいます。そのため、ケーブルカーでありながら日常の通勤通学路線としても機能しています。

さらに、宝山寺線には踏切も存在し、そのうち鳥居前3号踏切は自動車の通行が可能です。こうした構造はケーブルカーとしては非常に珍しい点です。

詳細な路線データ

踏切の特徴

宝山寺線の踏切

宝山寺線には3つの踏切があります。いずれも第1種甲に分類され、歩行者専用のものと車両も通行できる踏切があります。特に鳥居前3号踏切は普通自動車が通行でき、踏切上で車両のすれ違いが見られる貴重な場所です。

山上線の踏切

山上線には、歩行者専用の第3種踏切が2箇所あります。いずれも観光客や登山客の利用が多く、利用者にとって安全な通行が考慮された設計となっています。

運行スケジュール

宝山寺線の運行

宝山寺線は朝6時台から夜23時台まで運行され、通勤・通学に便利なダイヤが組まれています。元旦には終夜運転も実施され、多客期には増便されます。

通常は15〜20分間隔で運行され、所要時間はおよそ5分。深夜帯は30分間隔に変更されます。

山上線の運行

山上線は日中9時から18時の間に運行され、基本的には40分ごとの運行ですが、行楽シーズンや団体客の利用がある際は臨時便が設定されます。また、遊園地のナイター営業時には夜間にも運行されることがあります。

所要時間は約7分です。

使用されている車両

車両の特徴

使用車両はすべて近畿車輛製で、テオドル・ベル式制動装置を備えています。現在の主力車両は「ブル」「ミケ」「ドレミ」「スイート」という愛らしいデザインの4種類で、テーマに沿った装飾や電飾が施されています。

「ブル」と「ミケ」は宝山寺1号線で、「ドレミ」と「スイート」は山上線で運行されており、イルミネーションが施されている点が特徴です。以前は天窓にも装飾が施されていましたが、現在は撤去されています。

まとめ

近鉄生駒鋼索線は、日本最古の営業用ケーブルカーという歴史を持ちながら、現在でも観光と生活の両方に役立つ重要な交通機関として活躍しています。自然豊かな生駒山の風景と、遊園地や寺院へのアクセスの良さを兼ね備えたこの路線は、訪れる価値のある名所といえるでしょう。

Information

名称
生駒ケーブル(近鉄生駒鋼索線)
(いこま こうさくせん)

奈良市・生駒市

奈良県