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十二滝

(じゅうにたき)

国道沿いで出会える静寂の名瀑

十二滝は、奈良県吉野郡十津川村南部に位置する滝で、二津野ダムから国道168号線を南へ進むと、進行方向右側にその姿を現します。落差は約80メートルから100メートルともいわれ、十分な高さを誇る滝ですが、水量は比較的控えめで、迫力よりも静けさと落ち着きを感じさせる佇まいが特徴です。

和歌山県との県境に近い七色地区から約2キロメートルの場所にあり、国道沿いという立地から、ハイカーやドライブ途中の観光客が気軽に立ち寄れるスポットとして親しまれています。特に秋には周囲の木々が色づき、紅葉に彩られた滝の景観は、十津川村ならではの自然美を堪能できる光景です。

二津野ダム ― 十津川の流れを生かしたアーチ式ダム

二津野ダムは、1962年(昭和37年)に完成したアーチ式ダムで、十津川の豊かな水をせき止めて築かれました。山深い地形を生かした構造が特徴で、現在も地域の暮らしと自然環境を支える重要な施設です。

ダム周辺は自然に恵まれ、ブラックバス釣りを楽しむ人々が訪れるほか、後述するように日本有数のオシドリの越冬地としても知られています。

二津野ダム湖 ― 四季折々の自然が広がる癒やしの湖

二津野ダム湖は、二津野ダムによって形成された人工湖で、国道168号線沿いに広がる自然豊かな観光スポットです。湖畔には十津川温泉郷の旅館や商店が集まり、観光・ドライブ・ハイキングの拠点として多くの人に利用されています。

エメラルドグリーンに輝く湖面は、周囲の山々と調和し、季節ごとに異なる表情を見せます。特に紅葉の時期には、湖と色づいた山林が織りなす風景が訪れる人の心を和ませます。

全国有数のオシドリ越冬地

二津野ダム湖は、全国有数のオシドリの越冬地として知られ、渡来数は全国総数の約5%前後に及ぶともいわれています。左岸には道路や集落がなく、シイやカシの林が広がり、その実であるドングリはオシドリにとって重要な食物です。

静かな環境と豊富な餌、さらに湖畔の木陰は天敵から身を守る格好の隠れ場となっており、冬季には2,000羽を超えるオシドリが確認されることもあります。水量や水温が安定しているため、年間を通じて釣りを楽しめる点も魅力の一つです。

スリル満点の吊り橋群 ― 二津野ダム湖を巡る空中散歩

二津野大橋(ふたつのおおはし)

二津野大橋は、吉野郡十津川村山手谷から桑畑にかけて架かる吊り橋で、橋長193メートル、高さ35メートルを誇ります。二津野ダム湖の上に架かり、足元に広がる湖面を見下ろす景観は、まさにスリル満点です。

質素な歩道橋ながら、長支間無補剛吊橋の弱点を補うため、上下2系統の耐風ケーブルが設けられており、独特の構造美も見どころです。東側には集落があり、現在も生活用の橋として利用されています。

猿飼橋(さるかいばし)

猿飼橋は、十津川温泉の近くに位置し、橋長131メートル、高さ34メートルの吊り橋です。こちらも二津野ダム湖に架かっており、温泉街とあわせて観光を楽しむことができます。

込之上橋(こみのうえばし)

込之上橋は、十津川高校の近くに架かる吊り橋で、橋長161メートル、高さ19メートル。比較的穏やかな高さながら、湖を一望できる眺望が魅力で、初めて吊り橋を渡る方にもおすすめです。

自然と人の営みが調和する十津川村の魅力

十二滝、二津野ダム湖、そして個性豊かな吊り橋群は、十津川村の自然と人の暮らしが調和した風景を象徴する存在です。雄大でありながらも静けさを感じさせるこの地域は、訪れる人に深い癒やしと印象的な体験を与えてくれます。

Information

名称
十二滝
(じゅうにたき)

吉野・天川村・十津川

奈良県