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森と水の源流館

(もり みず げんりゅうかん)

源流から学ぶ自然と人のつながり

森と水の源流館は、奈良県川上村にある体験型の博物館です。私たちの暮らしに欠かすことのできない「水」を育む森の大切さや、自然の持つ美しさ・楽しさ・不思議さを、見て・触れて・学ぶことができる施設として親しまれています。

吉野川(紀の川)の源流に位置する川上村ならではの視点から、森と川、そして人の営みの深い関わりをわかりやすく紹介しています。

迫力満点の「源流の森シアター」

館内の見どころのひとつが、源流の森シアターです。10メートルを超える巨木が立ち並び、谷筋から水が湧き出す源流の森の姿を再現。四季折々に変化する森の風景や、水のきらめき、神秘的な自然現象を、五面マルチの巨大スクリーン映像で体感できます。

まるで本物の森の中に立っているかのような臨場感があり、子どもから大人まで、源流の森が伝えるメッセージを身体全体で感じ取ることができます。

川をさかのぼる体験展示

大型水槽では、紀の川の河口から吉野川源流へと川をさかのぼるように、環境や生きものの違いを紹介しています。アマゴやアユなど、流域ごとに異なる生態系を見比べながら、水と生きもののつながりを学ぶことができます。

また、巨大ジオラマでは源流域の地形や森の構造を立体的に再現。水がどのように森に蓄えられ、川となって流れていくのかを視覚的に理解できます。

森・川・里のフィールド体験

館内展示だけでなく、年間を通じて体験プログラムも実施されています。「水源地の森ツアー」では、原生林に足を踏み入れ、森の入り口から自然の魅力に触れることができます。

川のフィールド体験では、石をめくって水生生物を観察し、水質と生きものの関係を学びます。さらに里の環境展示では、昆虫標本や人の手で守られてきた自然の姿を紹介し、人と自然の共生について考えるきっかけを与えてくれます。

歴史と文化を伝える展示

森と水の源流館では、自然だけでなく川上村の歴史や文化も紹介しています。縄文時代の宮の平遺跡の発見により明らかになった古代の暮らしや信仰、丹生川上神社にまつわる歴史など、源流の地に息づく長い時の流れを学ぶことができます。

さらに、吉野林業や吉野杉の歴史、江戸時代の暮らしを再現した「天明の家」の模型など、森とともに歩んできた人々の知恵と営みも丁寧に紹介されています。

「つなぐ・つたえる・つづける」未来へのメッセージ

館内では、森から海へ、海から森へと続く水の循環をテーマに、流域全体のつながりを問いかけています。1996年に発信された「川上宣言」も紹介され、森林の公益的機能や水源地の役割について理解を深めることができます。

森と水の源流館は、単なる展示施設ではなく、未来へと自然の恵みをつないでいくための学びの場です。吉野川源流の地を訪れた際には、ぜひ足を運び、かけがえのない森と水の物語に触れてみてはいかがでしょうか。

Information

名称
森と水の源流館
(もり みず げんりゅうかん)

吉野・天川村・十津川

奈良県