21世紀の森・紀伊半島森林植物公園は、奈良県十津川村に広がる、豊かな自然と森林文化を体感できる大規模な森林公園です。紀伊半島の山々に抱かれた約200ヘクタールもの広大な敷地には、世界各地から集められた植物や、紀伊半島に自生する樹木が植えられ、四季折々に異なる表情を見せてくれます。自然散策から学習、家族でのレジャーまで、幅広い楽しみ方ができる人気の観光スポットです。
園内最大の見どころが、約120種類・1万本もの石楠花(シャクナゲ)を集めた「世界の森」です。十津川村の村花でもある石楠花が、森の中にピンク、白、藤色、赤紫といった色鮮やかな花を咲かせる光景は圧巻で、「森の女王」とも称される気高く華麗な姿を間近に楽しめます。見頃は4月上旬から5月下旬で、この時期には多くの観光客が訪れ、園内は春の華やぎに包まれます。
春はシャクナゲに加え、山桜や山菜が芽吹き、初夏には新緑がまぶしく、ウグイスのさえずりやキツツキの音が森に響き渡ります。秋にはドウダンツツジなどの紅葉が園内を彩り、どんぐりや松ぼっくり拾い、ハイキングにも最適な季節を迎えます。年間を通して自然観察やバードウォッチングが楽しめる、森林浴にぴったりの癒やしの空間です。
公園内にある森林館では、十津川村と森林との深い関わりを、映像や展示を通して学ぶことができます。三面マルチスライドによる自然映像の上映や、植物をパソコンで検索できるコーナーがあり、子どもから大人まで楽しみながら学習できる施設です。約90名を収容できる学習室や、スポーツが楽しめる広いグラウンドも併設されています。
園内には、木々の間を歩く空中ウォークが楽しめるアウトドア施設「空中の村」もあり、宿泊を伴う夜の森林体験も可能です。親子で自然とふれあいながら遊べる「大自然の遊び場」として、多くの家族連れに親しまれています。
21世紀の森には、明治22年の十津川大水害を後世に伝えるため、平成2年の置村100周年を記念して、画家・絹谷幸二氏による「十津川に昇る太陽」の記念碑が建立されています。多くの犠牲者を悼み、先人たちの苦難と復興の歴史を静かに語りかける場所となっています。
入園料は無料で、気軽に訪れることができるのも魅力です。駐車場も完備され、ドライブ途中の立ち寄りにも適しています。
開園時間:9:00~17:00(入園は16:00まで)
休園日:火曜日、年末年始(12月28日~1月4日)
駐車場:無料(約50~65台)
JR五条駅または近鉄八木駅から奈良交通バスで十津川村役場前へ。村営バス瀞八丁行に乗り換え、「森林植物公園口」下車、徒歩約15分です。
21世紀の森・紀伊半島森林植物公園は、花と森、学びと遊びが調和した、十津川村を代表する自然体験スポットです。日常を離れ、心静かに自然と向き合うひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。