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辯天宗総本山 如意寺

(にょいじ)

五條に広がる祈りの聖地

如意寺は、奈良県五條市野原西に位置する辯天宗(べんてんしゅう)の総本山です。山号を宇賀山、院号を妙音院と称し、御本尊には大辯才天女尊(だいべんざいてんにょそん)をお祀りしています。五條の自然に抱かれた静かな環境のなかに佇む如意寺は、辯天宗発祥の地として多くの参拝者が訪れる祈りの寺院です。

辯天宗発祥の地として

昭和9年(1934年)4月17日、この地において大森智祥師の妻であった清子さま(後の智辯尊女)が、大辯才天女尊より天啓を受けられました。この出来事が辯天宗のはじまりとされています。智辯尊女は、授かった教えをもとに苦しみ悩む人々を救う活動を始め、その教えを「五行のお諭し」としてまとめ、多くの人々に説かれました。

その後、昭和27年(1952年)に宗教法人辯天宗が立宗され、昭和29年(1954年)には十輪寺に隣接して総本山・宇賀山妙音院如意寺が建立されました。ここから全国への教化活動が本格的に広がっていきました。

御本尊 大辯才天女尊

如意寺の御本尊である大辯才天女尊は、あらゆる神仏の徳を総体として備える尊い存在であると説かれています。総本山本殿には、奈良時代に行基菩薩が刻んだと伝えられる辯才天像が安置されています。

辯天宗では「水のおさとし」を実践の柱とし、「みんな仲良く楽しく暮らせる世界」の実現を目指しています。参拝者は祈願や感謝の思いを込めてお参りし、心を整える時間を過ごします。

五行のお諭し ― 教えの根本

辯天宗の中心となる教えが「五行のお諭し」です。

一、真心を常に忘るべからず
一、慈悲愍みの心を養うべし
一、善根功徳の行を積むべし
一、感謝の誠を捧ぐべし
一、不平不満を思うべからず

これらの教えは、日々の暮らしの中で実践することを重視しており、信仰を通じて人格の向上と社会への貢献を目指す姿勢が示されています。

教育・福祉への広がり

智辯尊女は宗教活動のみならず、教育や福祉にも力を注がれました。その志を受け継ぎ、智辯学園や社会福祉法人が設立されています。智辯学園中学校・高等学校は全国的にも知られ、とりわけ高校野球の名門校として広く知られています。

また、保育園や福祉施設の運営を通じて、地域社会への貢献も続けられています。如意寺周辺には宗祖の御廟もあり、信仰の中心地として大切に守られています。

全国・海外への展開

辯天宗は大阪府茨木市に本部(飛龍山冥應寺)を置き、東京別院をはじめ全国各地に支部・教区を展開しています。さらに、ハワイ、香港、韓国、バンクーバーなど海外にも拠点が設けられ、国際的な広がりを見せています。

毎年8月8日に大阪本部で開催される「茨木辯天花火大会」は奉納花火として知られ、多くの人々でにぎわいます。

参拝とアクセス

如意寺は京奈和自動車道「五條インターチェンジ」から車で約5分の場所にあり、JR和歌山線「五条駅」からは徒歩約30分です。五條市内観光とあわせて訪れる方も多く、歴史ある町並みや自然豊かな景観とともに、心静かなひとときを過ごすことができます。

五條の地に息づく祈り

如意寺は、昭和の時代に始まった新しい宗派の総本山でありながら、五條の地に深く根ざし、長年にわたり多くの人々の信仰を支えてきました。金剛山地の麓に広がる穏やかな風景の中で、祈りと感謝の心を見つめ直すことができる場所です。

五條市を訪れる際には、歴史や自然とあわせて、現代に生きる信仰の姿を感じられる如意寺へも足を運んでみてはいかがでしょうか。

Information

名称
辯天宗総本山 如意寺
(にょいじ)

吉野・天川村・十津川

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