奈良県 > 吉野・天川村・十津川 > たかすみの里
たかすみの里は、奈良県東吉野村の豊かな自然に抱かれた静かな里で、四季折々の美しさと深吉野ならではの情緒によって、多くの文人や旅人を魅了してきました。春には桜が里を彩り、夏には清流に舞う蛍が幻想的な夜を演出します。秋は山々が紅葉に染まり、冬には樹氷が静かに咲き誇るなど、一年を通して自然の表情を楽しむことができます。
この地は、東吉野の自然をこよなく愛した人々の感動が、俳句や短歌として今も息づく場所です。名句や歌に思いを馳せながら里を歩けば、自然と文学が溶け合う、心静かなひとときを過ごすことができます。日常の喧騒から離れ、「こころのふるさと」のような懐かしさを感じられるのも、たかすみの里ならではの魅力です。
里の中心的な存在がたかすみ温泉です。日帰りでも気軽に利用でき、木の香りが心地よい薪風呂やヒノキ風呂、自然の中に溶け込む露天の岩風呂など、多彩な湯を楽しめます。木々の緑を眺めながら湯に浸かれば、身体だけでなく心までゆったりとほぐれていきます。
初夏の夕暮れには、森を抜けてくる涼やかな風と鳥のさえずりに耳を傾けながら、運が良ければ蛍の舞に出会えることもあります。温泉には畳の休憩コーナーも用意されており、入浴後はのんびりとくつろぎの時間を過ごせます。
神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、冷え性、疲労回復、慢性皮膚病、慢性婦人病、病後回復期、健康増進など、幅広い効能が期待され、心身のリフレッシュに最適です。
敷地内にあるたかすみ文庫では、著名な作家や詩人の遺墨、書画など貴重な文化遺産が収蔵・展示されています。俳人・山口誓子をはじめ、田村木國、杉田久女、青木月斗、詩人・土井晩翠など、深吉野に縁のある作家たちの気品あふれる作品群を間近に鑑賞することができます。展示は時期ごとに入れ替えられ、訪れるたびに新たな発見があります。
自然、温泉、文学が調和したたかすみの里は、短い滞在でも深い癒やしを与えてくれる場所です。名句に出会い、出で湯にくつろぎ、深吉野の情緒に包まれる――。からだも心もゆったりと解きほぐされる、特別なひとときをぜひ体感してみてください。