空中の村は、奈良県吉野郡十津川村大字小川に位置する、森の中で“空に浮かぶような時間”を体験できる新感覚のレジャー施設です。2020年4月に誕生し、「日本の秘境にフランスから来た大人の遊び場」をコンセプトに、これまでにない森での過ごし方を提案しています。
森林が村の面積の約96%を占める十津川村。その豊かな自然を舞台に、地上4~12メートルの高さに設けられた空間で、子どもからご高齢の方まで幅広い世代が楽しめるのが大きな魅力です。3歳から93歳まで楽しめるという言葉どおり、年齢を問わず森と一体になれる特別な場所となっています。
空中の村の象徴ともいえるのが、木々の間を結ぶ網状の吊り橋や木製プラットフォームを巡る「空中ウォーク」です。透明感のある吊り橋を渡りながら森の上を散歩する体験は、まるで鳥になったかのような気分を味わえます。
ぐねぐねと続く橋を進むたびに、視界いっぱいに広がる緑の風景が変化し、森を立体的に体感できます。春には花々の上を歩いているかのような景色が広がり、夏には涼しい風が吹き抜け、秋には色づいた山々の美しさを一望できます。季節ごとに異なる表情を見せるのも、空中の村ならではの魅力です。
空中の村は、身体を動かして楽しむだけでなく、ゆったりと過ごすための空間も充実しています。地上4~12メートルの高さに設けられたスペースで、お弁当を広げたり、読書を楽しんだり、昼寝をしたりと、思い思いの時間をお過ごしいただけます。
貸切のツリーハウスでは、木々に囲まれながらコーヒーを味わう贅沢な時間を満喫できます。また、360度の景色を見渡せる透明ドームでは、自然と一体化したかのような開放感を体験できます。テレワークや静かな読書時間にも適しており、都会では味わえない深いリラックスを感じられるでしょう。
昼だけでなく、夜も楽しめるのが空中の村の大きな特徴です。ツリーハウス、空中テント、透明ドーム、空中ハンモックなど、複数の宿泊スタイルが用意されています。森の中で最大10組限定の特別な宿泊体験が可能で、必要なキャンプ用品の貸し出しもあるため、手ぶらでも安心して利用できます。
夜は満天の星を眺めながら、木々の葉擦れの音に包まれて眠りにつくひととき。翌朝は澄んだ空気の中で目覚め、再び空中ウォークを楽しむこともできます。日常を忘れ、自然のリズムに身をゆだねる時間は、心に残る思い出となることでしょう。
空中の村の設計・建設を手掛けたのは、フランス出身のジョラン氏です。ヨーロッパ式の森林管理や森林レクリエーションの考え方を取り入れ、「自然・身体・環境」に配慮した施設づくりが行われました。地元資源を活用しながら、森を傷つけない形で共存する設計思想が息づいています。
そのため、単なるアスレチック施設ではなく、森そのものの価値を体感できる空間となっています。目で楽しむだけでなく、風や香り、木のぬくもりを肌で感じられるのが、空中の村の最大の魅力です。
十津川村は、日本一広い村として知られ、奈良県の最南端に位置しています。広大な自然の中には、清流や滝、雄大な景観を楽しめる吊り橋、源泉かけ流しの温泉など、見どころが数多くあります。近隣には清納の滝や玉置神社、世界遺産・大峯奥駈道、瀞峡などもあり、あわせて訪れることで旅の魅力がさらに広がります。
JR奈良駅から車で京奈和自動車道五條ICを経由し、国道168号線を利用して約3時間。十津川村役場からは車で約30分の場所にあります。山間部に位置するため、お時間に余裕を持ってお越しいただくことをおすすめします。
森の奥、空の近くで過ごす特別なひととき。空中の村は、自然の中で心と身体を解き放つ新しい観光スポットです。都会の喧騒を離れ、ゆったりと流れる時間の中で、忘れられない思い出をつくってみてはいかがでしょうか。