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竜田川

(たつたがわ)

歴史と自然が織りなす景勝地

竜田川は、大和川水系に属する一級河川で、奈良県と大阪府の境付近に位置する生駒山(標高642m)の東麓から南へ流れ、斑鳩町付近で大和川に合流する全長約15kmの河川です。
流域面積は約54平方キロメートルにおよび、古くから「平群川(へぐりがわ)」や「生駒川(いこまがわ)」と呼ばれてきました。
その美しい流れは、四季折々の風景と共に多くの和歌に詠まれ、日本文化に深く根ざした存在です。

地理と流域

川の源流と流れ

竜田川は、生駒山の東麓から湧き出し、奈良県生駒市、生駒郡平群町、生駒郡斑鳩町を流れて大和川に注ぎます。
その途中で、生駒谷や平群谷といった広々とした谷を形成し、豊かな自然環境を育んでいます。
川の上流部は「生駒川」、中流部は「平群川」とも呼ばれ、それぞれ異なる地形や景観が楽しめます。

古くからの交通の要所

竜田川流域は、古代から交通の要衝としても発展してきました。
斑鳩町の「竜田大橋」付近は、いくつもの街道が交差する場所で、現在も重要な交通拠点となっています。
また、近鉄生駒線が川沿いに並行し、国道168号もこの地域を通過しています。

文化と歴史

平安時代からの和歌と伝説

竜田川は、平安時代から多くの歌人たちに愛されてきました。
特に、在原業平の「千早ぶる 神代も聞かず 竜田川 からくれなゐに 水くくるとは」という歌は、『古今和歌集』にも収録され、その美しい紅葉の風景を象徴する名歌として知られています。
また、能因法師も「嵐吹く 三室の山の もみぢ葉は 竜田の川の 錦なりけり」と詠み、その情景は古くから日本人の心に深く刻まれています。

竜田揚げの由来

さらに、竜田揚げという料理の名前も、この川の紅葉に由来する説があります。
川面に映る鮮やかな紅葉のように揚げ色が美しいことから、この名が付けられたともいわれています(異説もあり)。

奈良県立竜田公園

公園の歴史と概要

奈良県立竜田公園(ならけんりつたつたこうえん)は、斑鳩町の竜田川沿いに広がる総延長約2km、面積14ヘクタールの広大な河川敷緑地です。
1940年(昭和15年)に地元町長から奈良県への管理要請があり、1941年(昭和16年)に県立公園として整備が開始されました。
その後、1966年(昭和41年)に都市公園として正式に供用が開始され、現在に至ります。

紅葉の名所として

竜田公園は、平安時代から紅葉の名所として有名で、毎年11月下旬から12月上旬にかけて「紅葉祭り」が開催されます。
この時期は、鮮やかな紅葉が川沿いを彩り、訪れる人々を魅了します。
特に竜田大橋周辺は絶好の紅葉スポットで、多くの観光客でにぎわいます。

公園内の見どころ

アクセス情報

交通手段

利用情報

紅葉の見頃: 11月下旬~12月上旬
所在地: 奈良県生駒郡斑鳩町龍田

おわりに

竜田川は、その美しい紅葉と豊かな自然により、古くから日本文化に深く根ざした特別な場所です。
季節の移ろいを感じながら、歴史と自然が融合するこの地をぜひ訪れてみてください。

Information

名称
竜田川
(たつたがわ)

天理・法隆寺

奈良県