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天太玉命神社

(あめふとたまのみこと じんじゃ)

天太玉命神社は、奈良県橿原市忌部町に位置する古社で、式内社(名神大社)に列する由緒ある神社です。その旧社格は村社であり、古代氏族である忌部氏(斎部氏)の氏神として崇敬されています。現在も地元の人々から大切に守られ、地域の歴史や文化を伝える存在として親しまれています。

歴史と背景

創建と由緒

天太玉命神社の創建時期は不詳とされていますが、その鎮座地である忌部町は古代に忌部氏が本拠地としていたと考えられています。忌部氏は、古事記や日本書紀に登場する天太玉命(フトダマ)を祖とする一族で、宮中祭祀において重要な役割を担った氏族です。

天太玉命は、天照大神の岩戸隠れの際に、天児屋命(中臣氏祖神)とともに神事を執り行ったことや、天孫降臨の際に五部神(五伴緒)の一柱として従ったと伝えられています。このため、天太玉命は祭祀や呪術に深く関わる神として信仰されてきました。

『延喜式』と社格

927年に編纂された『延喜式』神名帳には、「太玉命神社四座」として記されており、4座の名神大社に列しています。この時点での祭神は明確にされていませんが、後の研究により、天太玉命、大宮売命、豊石窓命、櫛石窓命の4柱が祀られていると考えられています。これらの神々は忌部氏の祖神およびその子孫とされ、忌部氏の信仰の中心として尊ばれてきました。

祭神について

主祭神とその役割

主祭神である天太玉命(フトダマ)は、忌部氏の祖神であり、神話において重要な役割を果たしています。『古語拾遺』や『先代旧事本紀』によれば、天太玉命は神事や祭祀の中心的な存在であり、その子孫たちもまた同様に神聖な力を持つとされます。

現在、天太玉命神社で祀られている4柱の神は以下の通りです。

神々の系譜

これらの神々は、太玉命の御子神として『古語拾遺』や『先代旧事本紀』に位置づけられており、それぞれが異なる霊力と役割を持つとされています。特に大宮売命は母神的存在として、豊石窓命と櫛石窓命は石に関連する神とされています。

社殿と境内の見どころ

本殿

境内に入ると、厳かな雰囲気に包まれた本殿が迎えてくれます。歴史ある社殿は、古代から続く信仰の証として静かに佇んでおり、その荘厳さは訪れる人々に深い感銘を与えます。

摂末社

天太玉命神社の境内には、以下のような摂末社も鎮座しています。

アクセス情報

天太玉命神社へのアクセスは以下の通りです。

まとめ

天太玉命神社は、古代から続く歴史と伝統を感じることができる場所であり、その豊かな神話と文化は訪れる人々に深い感動を与えます。忌部氏の足跡をたどりながら、古代日本の精神に触れるひとときを楽しむことができるでしょう。

Information

名称
天太玉命神社
(あめふとたまのみこと じんじゃ)

明日香・橿原

奈良県