花の郷 滝谷花しょうぶ園は、奈良県宇陀市室生の瀧谷地区に広がる、自然と花の美しさを存分に楽しめる観光庭園です。女人高野として知られる室生寺のほど近く、豊かな山々に囲まれた静かな環境の中にあり、約1万坪(約33,000平方メートル)という広大な敷地を誇ります。
園内最大の見どころは、初夏を彩る花しょうぶです。約600種類・100万株もの花しょうぶが一面に咲き誇り、紫や白、淡い黄色など多彩な色合いが織りなす風景はまさに圧巻です。見頃は5月下旬から7月上旬で、池やあずま屋が配された園内を歩きながら、ゆったりと花を鑑賞できます。
花しょうぶと同時期には紫陽花も見頃を迎え、初夏ならではの瑞々しい景観が広がります。水辺と花が調和した園内は、写真撮影スポットとしても人気があります。
滝谷花しょうぶ園の魅力は、花しょうぶだけではありません。春先から夏にかけて、次々と花が咲き継ぎ、訪れるたびに異なる表情を楽しむことができます。
4月上旬から中旬にかけては、ソメイヨシノやしだれ桜、雪柳が園内を華やかに彩ります。しだれ桜は開花期間が比較的長く、近隣の大野寺、西光寺、又兵衛桜とあわせて花巡りを楽しむのもおすすめです。4月中旬からは、約2,000平方メートルに広がる芝桜が、まるで花のじゅうたんのように園内を彩ります。
5月上旬から6月上旬にかけては、約150種類・3,000株ものテッセンが見頃を迎え、続いて5月上旬から6月下旬にはつるバラが優雅な花を咲かせます。これらの花々が咲きそろうことで、園内は色彩豊かな花園へと姿を変えていきます。
滝谷花しょうぶ園では、花の鑑賞に加えて、さまざまな体験イベントも用意されています。夏にはブルーベリー摘みとジャムづくり体験が開催され、完熟した滝谷産ブルーベリーを使った素朴でやさしい味わいを楽しめます。
6月中旬には「蛍の夕べ」が開催され、期間中は夜間営業も行われます。園内には天然の蛍が舞い、昼間とはまったく異なる幻想的な風景が広がります。
園内には、一日ゆっくりと過ごせる充実した施設が整っています。高台に位置する食堂からは、花しょうぶ園を一望でき、軽食や弁当、飲み物を楽しみながら景色を堪能できます。また、炭火で味わうバーベキューハウスでは、地元の炭を使った本格的なバーベキューが楽しめ、家族連れやグループにも人気です。
喫茶スペースでは、目の前に広がる庭園を眺めながら、ゆったりとした時間を過ごすことができます。売店では、地元特産品や花にちなんだオリジナル商品が揃い、お土産選びにも最適です。
園内で販売されている草もちやブルーベリー餅は、もち米100%・無添加で作られたおすすめの逸品です。つきたてのやさしい味わいは、多くの来園者に親しまれています。また、無添加・無農薬の滝谷産ブルーベリーを使った手作りジャムや、ブルーベリー果汁酒、玄米黒酢など、体にやさしい商品も豊富に揃っています。
滝谷花しょうぶ園へは、近鉄大阪線三本松駅から徒歩約25〜30分、または駅から奈良交通の直行バスで約5分と、公共交通機関でも訪れやすい立地です。室生寺や周辺の名所とあわせて訪れることで、宇陀・室生エリアの自然と文化をより深く楽しむことができます。
「見る・憩う・語り合う」をテーマにした滝谷花しょうぶ園は、四季折々の花と自然に包まれながら、心からくつろげる場所です。季節の訪れを告げる美しい花々とともに、日常を離れた癒やしの時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。