奈良カエデの郷ひららは、奈良県宇陀市にある、日本で唯一の本格的なカエデ植物園です。1935年(昭和10年)に建てられ、2006年に廃校となった旧宇太小学校の木造校舎を再活用した施設で、どこか懐かしさを感じさせる温もりあふれる空間が広がっています。かつて子どもたちの学び舎であった校舎と、美しく彩られたカエデの景観が調和し、訪れる人々をやさしく迎えてくれます。
校庭には、国内外から集められた約1,200品種、約3,000本ものカエデが植栽されています。その収集数と希少品種の多さは日本一とも評され、まさに「ワールドメイプルパーク」と呼ぶにふさわしい規模を誇ります。一般にカエデは秋の紅葉が有名ですが、当園では春から初夏にかけての新緑や若葉の美しさも格別で、四季を通じて異なる表情を楽しむことができます。自然の移ろいを間近に感じながら、ゆったりと散策できるのが大きな魅力です。
趣ある木造校舎の内部には、「cafeカエデ」やお土産販売コーナー、ギャラリーなどが併設されています。なかでもひらら特製パンケーキは人気メニューとして知られ、多くの来園者が楽しみにしています。木のぬくもりに包まれながら味わうカフェタイムは、心安らぐひとときとなることでしょう。
また、日本文化体験や小学校体験などの体験プログラム(要予約)も用意されており、世代を問わず楽しめる内容となっています。校舎内には図書館スペースもあり、静かな時間を過ごすことも可能です。さらに、さまざまな品種のカエデの苗木も販売されており、ご自宅で育てる楽しみも広がります。
2019年11月には、旧校舎を活用したゲストハウスもオープンしました。昭和の面影を残す木造建築に宿泊しながら、ノスタルジックな雰囲気を満喫できます。宇陀は「星の降る里」とも呼ばれるほど星空が美しい地域で、夜には満天の星を眺めることができます。木造校舎に泊まり、澄んだ夜空を写真に収める体験は、ここならではの特別な思い出となるでしょう。
入園料は無料で、気軽に立ち寄れるのも嬉しいポイントです。テレビのロケ地としても使用された校舎は、撮影スポットとしても人気があります。自然と歴史、そして人の温もりが感じられる奈良カエデの郷ひららで、ゆったりとした時間をお過ごしになってみてはいかがでしょうか。