曽爾村は、奈良県宇陀郡に位置する自然豊かな村であり、「日本で最も美しい村」連合に加盟しています。曽爾村は、四季折々の美しい自然景観が魅力で、特に曽爾高原はススキの名所として有名です。また、伝統的な曽爾の獅子舞も見どころの一つで、地域の誇りとして受け継がれています。
曽爾村は奈良県宇陀郡の東部に位置し、三重県名張市に接しています。北流する青蓮寺川沿いの谷底平野や山腹の緩やかな斜面を中心に集落が形成されています。周囲には、屏風岩、鎧岳、兜岳といった独特の岩壁が立ち並び、圧倒的な自然美を誇ります。
曽爾村は山地が多く、代表的な山には倶留尊山や曽爾高原があり、冷涼多雨の気候が特徴です。特に秋には、曽爾高原一面に広がるススキが金色に輝き、訪れる人々を魅了します。また、村を流れる青蓮寺川は、村の自然を彩る重要な河川です。
曽爾村の歴史は古く、『古事記』には「蘇邇」、『日本書紀』仁徳天皇紀には「素珥山」として登場します。また、『和名抄』には「宇陀郡漆部(ぬりべ)郷」と記され、かつては漆の生産が盛んでした。近年では、塩井地区住民が「漆ぬるべ会」を発足させ、ウルシの植樹を進め、漆産地としての復活を目指しています。
1889年(明治22年)4月1日に町村制の施行により、掛村、長野村、小長尾村、今井村、塩井村、葛村、太良路村、伊賀見村の区域が合併し、曽爾村が誕生しました。以降、農林業を中心とした生活基盤を築きながら、観光資源の保全と活用に取り組んでいます。
曽爾村を訪れたら、まず見逃せないのが曽爾高原です。秋には一面に広がるススキが風に揺れ、幻想的な光景を楽しめます。さらに、屏風岩は国の天然記念物に指定されており、その壮大な岩壁は圧巻です。その他、兜岳や鎧岳も見ごたえのある山々です。
観光で疲れた体を癒すには、曽爾高原温泉 お亀の湯が最適です。澄んだ空気と美しい山々に囲まれた露天風呂で、心身ともにリフレッシュできます。
曽爾村には伝統的な祭事も多く、特に曽爾の獅子舞は見どころです。毎年、体育の日の前日に門僕神社で開催され、勇壮な舞が披露されます。また、夏にはぬるべの郷夏祭りが行われ、地元の人々や観光客が一体となり楽しむ催しです。
曽爾村の特産品としては、伝統の漆や新鮮なほうれん草が挙げられます。特にウルシを活用した漆工芸品は、村の歴史と文化を感じられる逸品です。
曽爾村には鉄道路線が通っていないため、近鉄大阪線の榛原駅または名張駅が最寄りです。駅からは、宇陀地域連携コミュニティバス(奥宇陀わくわくバス)や三重交通バスを利用して村内へアクセスできます。
また、曽爾村と御杖村を結ぶ御杖ふれあいバスも運行しており、公共交通機関を利用した観光が可能です。
自然豊かな曽爾村は、四季折々の風景が美しく、古くからの歴史や伝統文化が息づく魅力的な村です。曽爾高原のススキや獅子舞をはじめとする観光名所を巡りながら、心安らぐ時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。