奈良 観光ガイド

およそ1300年前まで平城京が置かれていた古都・奈良。奈良の大仏(東大寺盧舎那仏像)がある東大寺や、聖徳太子ゆかりの法隆寺や中宮寺、天武天皇が建立した薬師寺、藤原鎌足ゆかりの興福寺など、歴史的建造物や文化遺産に溢れています。

また、県南部の吉野エリアには春の桜のシーズンに千本桜が咲き乱れる吉野山や世界遺産としても知られる熊野古道があります。京都・大阪といった都市部からのアクセスもよい観光エリアです。

奈良県観光を楽しむために

およそ1300年前、奈良県には当時の首都である平城京がありました。そのため、歴史的建造物や文化遺産が豊富にあり、有名な奈良の大仏(東大寺盧舎那仏像)がある東大寺には、多くの遺産が所蔵される正倉院があります。

他にも、聖徳太子にゆかりのある法隆寺や中宮寺、天武天皇が建立した薬師寺、藤原鎌足ゆかりの興福寺、不屈の渡来僧鑑真和上建立の唐招提寺、神武天皇・皇后が祀られている橿原神宮、日本最古の神社の一つとされている大神神社、全国の春日神社の総本社である春日大社など枚挙に暇がありません。

一方、県南部には豊かな自然が広がっており、金峯山寺を中心とした寺院が点在する吉野山は、春の桜のシーズンには千本桜などの絶景を見せてくれます。

山深い吉野郡には、世界遺産としても知られる熊野古道(小辺路、大峯奥駈道)が遠く熊野三山へ続いており、瀞峡や谷瀬の吊り橋、五代松鍾乳洞、玉置神社など神秘的なスポットが点在しています。

南部エリアの観光は少し遠出となりますが、十津川温泉や洞川温泉など山の出湯で日頃の疲れを癒すことができる玄人好みの観光エリアです。

奈良県の歴史

石舞台古墳をはじめ有力豪族の墓とされる古墳が多く、奈良の地は古墳時代より有力豪族の本拠地として繁栄していました。大和時代や飛鳥時代には現在の橿原市や高市郡などに都が置かれ、その後、中国にならった本格的な首都、平城京が作られました。

大和朝廷による神道信仰や、国策であった仏教流布の影響から多くの寺社仏閣が作られますが、794年に都は京都に遷都してしまいます。その後、奈良県域は有力な豪族が土地を管理し、南北朝時代には後醍醐天皇が一時的に吉野朝を置きましたが、それ以外に大きな混乱もなく近現代まで歴史の歩みを進めます。

観光地として栄えた奈良は、昨今、大阪へ多くの就労者を供給するベッドタウンとしての性格も見せています。

奈良県のご当地グルメ・食文化・特産品

魚を腐らせずに運搬するために、柿の葉で魚を巻いた柿の葉寿司が有名で、他にも奈良漬などの保存食が今に残っています。また、仏教とともに伝来したといわれる飛鳥鍋は牛乳で具材を煮込む珍しい料理です。その他、胡麻豆腐など僧侶の食事である精進料理を味わうことができます。

手延べ素麺の三大産地の一つ、三輪のそうめんは全国的にも有名なブランドで、喉ごしや腰の強さに優れた名産品です。吉野葛は希少な天然素材として重宝されており、和菓子や日本料理に使われています。また、甘味では赤い宝石と呼ばれるイチゴ「あすかルビー」が生産されており、果実やジュース、スイーツにして楽しむことができます。

お土産には古代から作られてきた乳製品の蘇が人気で、他にも鹿のフンのような形をしたお菓子や、奈良漬をクッキーにした珍品なども売り出しています。また、グルメではありませんが、奈良県は筆や墨の産地としても有名ですので、大切な方へのお土産として候補に加えてみるのも良いかもしれません。

奈良 のおすすめスポット

観光地や名物をピックアップ!

東大寺

世界最大級の木造仏として圧倒的な存在感を放つ奈良大仏

奈良を代表する世界的仏教寺院 東大寺は、奈良県奈良市雑司町に位置する、日本を代表する仏教寺院の一つであり、華厳宗の大本山として知られています。本尊には、奈良の大仏として全国的に有名な盧舎那仏(るしゃなぶつ)を安置し、その壮大なスケールと深い歴史性から、国内外を問わず多くの参拝者・観光客を惹きつけてきました。 正式名称は金光明四天王護国之寺といい、国家を仏の力で守護することを目的として、奈良時代に聖武天皇の発願により建立された寺院です。山号は持たず、開山(初代別当)は良弁(ろうべん)と伝えられています。 「奈良の大仏」の寺としての東大寺 東大寺は古来より「大仏さんの寺」として人々に親しま...»

興福寺

興福寺は、奈良県奈良市登大路町に位置する、法相宗の大本山として知られる歴史ある寺院です。山号は持たず、本尊は中金堂に安置されている釈迦如来です。南都七大寺の一つに数えられ、古代から中世にかけては極めて大きな影響力を持っていました。創建以来、藤原氏と深いつながりを持つ氏寺でもあり、藤原鎌足とその子・藤原不比等によって支えられました。 また、興福寺は「古都奈良の文化財」の一部としてユネスコ世界遺産にも登録されています。多くの貴重な文化財や信仰の場が集まっており、日本仏教史の中でも特に重要な存在です。 札所と観音信仰の場としての役割 興福寺の境内には、複数の札所や信仰の対象となる堂宇があります...»

奈良公園

古都奈良を象徴する歴史公園

奈良公園は、奈良県奈良市の市街地東部に広がる、日本を代表する歴史公園です。国の名勝に指定されるとともに、世界遺産に登録された社寺や国宝・重要文化財が集中する、日本でも類を見ない文化的価値の高い地域として知られています。東大寺、興福寺、春日大社、正倉院、奈良国立博物館など、日本史・仏教史・美術史の要となる施設が一体となり、さらにそれらを包み込むように豊かな自然が息づいています。 奈良公園の最大の特徴は、「大仏と緑と鹿」という言葉に象徴される、歴史・自然・人の暮らしが調和した風景にあります。園内には約1,200〜1,300頭のニホンジカが生息し、芝生の広場や社寺の境内、参道や池のほとりを自由に歩...»

春日大社

古の奈良に始まる鮮やかな朱塗りの社殿の古社

春日大社は、奈良県奈良市春日野町に鎮座する、日本を代表する神社の一つです。全国に約3,000社ある春日神社の総本社であり、その格式と歴史から非常に高い尊敬を集めています。神社本庁に属する別表神社であり、旧社格は官幣大社に分類されていました。 また、春日大社は「春日社」とも呼ばれ、神紋には「下がり藤」が用いられています。さらに、ユネスコの世界遺産「古都奈良の文化財」の構成資産の一つとしても登録されています。 創建の由来と神話 神護景雲2年(768年)の創建 春日大社の創建は、奈良時代の神護景雲2年(768年)に遡ります。当時、都であった平城京の守護と国の安寧、民の繁栄を祈願し、藤原永手に...»

薬師寺

平城京にゆかりのある南都の名刹

薬師寺は、奈良県奈良市西ノ京町に位置する法相宗の大本山であり、南都七大寺の一つに数えられる日本仏教史上きわめて重要な寺院です。開基は天武天皇と伝えられ、都が藤原京から平城京へと遷る激動の時代を背景に、国家鎮護と人々の病苦平癒を願って建立されました。山号を持たない珍しい古刹で、本尊には薬師三尊像を祀り、古来より朝廷の篤い崇敬を受けてきました。1998年には「古都奈良の文化財」の構成資産としてユネスコ世界文化遺産に登録され、その雄大な伽藍(がらん)は奈良時代の仏教美術・建築を今に伝えています。古代からの仏教文化を今に伝える名刹として、奈良を代表する寺院の一つとされています。 白鳳の美と祈りが息づ...»

若草山

芝生に覆われた三つ重ねの山

若草山は、奈良県奈良市の東部、奈良公園の最東端に位置する標高342メートル、面積約33ヘクタールの美しい山です。山全体がなだらかな芝生で覆われており、奈良の代表的な景観のひとつとして古くから多くの人々に親しまれています。 山頂には前方後円墳である鶯塚古墳が存在し、このため山を「鶯山(うぐいすやま)」と呼ぶこともあります。また、山が三段に分かれて重なって見える様子から「三笠山(みかさやま)」の別称もあり、古くはこの名で詠まれた和歌も数多く残されています。 なお、若草山は、ユネスコ世界文化遺産「古都奈良の文化財」のひとつである春日山原始林に隣接しており、古都奈良の自然と文化を象徴する地として観...»

若草山焼き

山全体が炎に包まれ、夜空を燃え立つ

奈良公園の東端にある標高342メートル、面積33ヘクタールの芝生で覆われた若草山でおこなわれる山焼きは、古都奈良の春の訪れを告げる伝統的な行事です。 山腹が炎に包まれる様子は壮観で、夜空を燃え立たせる迫力は、まさに炎の祭典といえるほど、目を見張る美しい光景です。 毎年1月の第4土曜日に行われ、山麓では午後から様々なイベントや式典が行われます。 そして、山焼き直前には大きな花火が打ち上げられ、澄みきった冬の夜空に色とりどりの光が踊ります。 山焼きは、江戸時代以前から行われていたそうですが、正式な行事になったのは明治時代になってからで、夜間に行われるようになったのは明治後半からです。 山...»

吉城園

杉苔が美しく広がる日本庭園

吉城園は、奈良県奈良市登大路町に位置する県営の日本庭園です。歴史と自然が融合した美しい空間で、訪れる人々に静寂と安らぎを提供しています。隣接する依水園や奈良公園などと共に、奈良観光の一角を担う魅力的な場所として知られています。 吉城園の歴史 古代から現代までの歩み 吉城園の地には、かつて元興福寺の子院である摩尼珠院(まにしゅいん)があったと伝えられています。明治時代に入ると民間に払い下げられ、その後、1919年(大正8年)には現在の建物と庭園が整備されました。この整備により、吉城園は近代日本庭園の様相を備えた姿へと進化を遂げました。 奈良県による管理と開園 その後、奈良県の所有となり...»

猿沢池

奈良公園に佇む歴史ある美景の池

猿沢池は、奈良県奈良市の中心部に位置する奈良公園内にある周囲約360メートルの美しい池です。その水面には、周囲に立ち並ぶ柳とともに、歴史ある興福寺五重塔が映し出され、まさに絵画のような光景が広がっています。この幻想的な景観は、「南都八景」のひとつ「猿沢池月」としても名高く、多くの観光客や写真愛好家に親しまれています。北側には奈良県景観資産に指定されている五十二段と呼ばれる石段と興福寺五重塔、すべり坂があります。 猿沢池の概要 人工の放生池としてのはじまり この池は、天平21年(749年)、興福寺が行う仏教儀式「放生会(ほうじょうえ)」のために造られた人工池です。放生会とは、捕らえられた魚...»

依水園

江戸と明治に造られた2つの日本庭園

依水園は、奈良県奈良市に位置する美しい日本庭園で、「池泉回遊式庭園」という形式を取り入れた庭園です。その優雅で繊細な造形美から、国の名勝にも指定されています。 園内は大きく二つの部分に分かれており、前園(ぜんえん)と後園(こうえん)と呼ばれています。それぞれ異なる時代と意匠で構成されており、訪れる人々に多彩な景観を楽しませてくれます。 前園と後園の構成 前園は、江戸時代の寛文12年(1673年)に、晒職人であった清須美道清によって築かれた庭園で、茶室「三秀亭」を中心とした落ち着いた風情が特徴です。 一方、後園は明治時代に実業家関藤次郎によって整備されたもので、裏千家第十二世家元である又...»

寧楽美術館

日本庭園に併設の東洋美術品の宝庫

寧楽美術館は、奈良県奈良市に位置する、国指定の名勝に指定されている日本庭園「依水園」の中に併設された美術館です。奈良県の登録博物館のひとつです。 本美術館は、明治時代から昭和にかけて海運業で成功を収めた中村家の三代にわたる蒐集活動によって収められた貴重な美術品を展示する施設です。特に、中村準策・準一・準佑の三代が収集した1万点以上に及ぶ美術品の中から、戦災を奇跡的に免れた約2,000点余りが現在も大切に保管され、公開されています。 収蔵品の特徴 寧楽美術館の収蔵品には、中国の青銅器、古鏡、古銅印、拓本、高麗・李朝・日本の陶磁器など、東アジアの優れた美術・工芸品が豊富に含まれています。特に...»

正倉院

正倉院は、奈良県奈良市の奈良公園内、東大寺大仏殿の北北西に位置する、奈良時代を代表する宝物庫です。校倉造(あぜくらづくり)と呼ばれる独特の木造建築で知られ、8世紀・天平文化の粋を今に伝える存在として、国内外から高い評価を受けています。 1997年(平成9年)には建造物として国宝に指定され、翌1998年(平成10年)には「古都奈良の文化財」の構成資産の一つとして、ユネスコ世界文化遺産にも登録されました。現在、宝物そのものは最新設備の宝庫に移されていますが、正倉院の建物自体が“生きた文化財”といえる貴重な存在です。 正倉院の成立と歴史的背景 奈良時代に築かれた奇跡の宝庫 正倉院は、8世紀中...»

瑜伽山園地(旧山口氏南都別邸庭園)

瑜伽山園地は、奈良公園の南端、浮見堂と鷺池(さぎいけ)の南側に広がる、約1.3ヘクタールの広さを誇る庭園です。水辺と丘陵が織りなす穏やかな景観は、奈良公園の中でもとりわけ静寂に包まれた空間として知られています。1927年(昭和2)には、瑜伽山と鷺池を含む一帯が一体となった景観価値が評価され、国指定文化財「名勝 奈良公園」の一部として追加指定を受けました。 山口家別邸としての歴史 この園地は、明治時代から大正時代にかけて大阪財界で活躍した山口吉郎兵衛氏の南都別邸(旧山口氏南都別邸)として整えられた庭園です。山口家はこの地の自然地形を巧みに生かし、瑜伽山の緩やかな起伏と鷺池の水景を取り込むこと...»

奈良国立博物館

国宝級の仏像が並び、奈良の歴史と文化を今に伝える

奈良国立博物館は、奈良県奈良市登大路町に位置する、日本を代表する仏教美術専門の博物館です。運営は独立行政法人国立文化財機構が担い、奈良公園の一角という歴史と自然に恵まれた環境の中で、貴重な文化財を守り伝えています。 周辺には東大寺や興福寺、春日大社といった世界遺産が点在しており、奈良観光の中心エリアにおける文化的拠点として、多くの来館者を迎えてきました。仏像や仏画、経典、工芸品など、仏教美術を体系的に鑑賞できる点が最大の特色です。 博物館の主な特徴と施設構成 仏教美術を中心とする展示内容 奈良国立博物館は、仏教美術を中心とした文化財の収集・保管・研究・展示をその使命としています。それに...»

元興寺

日本最古の寺を引き継ぐ国宝・世界遺産

日本仏教の原点を今に伝える奈良の古刹 元興寺は、奈良県奈良市に所在する由緒ある寺院で、南都七大寺の一つに数えられています。その起源は飛鳥時代にまでさかのぼり、日本最古の本格的仏教寺院である法興寺(飛鳥寺)を前身とする、日本仏教史の原点とも言える存在です。現在では、壮大な伽藍の多くは失われていますが、奈良町一帯に点在する遺構や寺院群を通して、往時の栄華と深い信仰の歴史を今に伝えています。 元興寺は、平城京遷都に伴って飛鳥から移転した寺院であり、奈良時代には東大寺・興福寺と並ぶ大寺院として隆盛を誇りました。その後、中世以降は徐々に衰退し、現在では三つの寺院・史跡に分立する形で存在しています。本...»

平城宮跡 歴史公園

復元された古都奈良の都

平城宮跡歴史公園は、奈良時代の都・平城京の中枢であった平城宮の跡地を保存・整備した、日本を代表する歴史公園です。和銅3年(710年)、藤原京からの遷都により平城京が誕生し、その政治・儀式・行政の中心として築かれたのが平城宮でした。現在は国の特別史跡であり、1998年には世界遺産「古都奈良の文化財」の構成資産として登録されています。 東西約1.3km、南北約1km、総面積およそ120ヘクタールに及ぶ広大な敷地は、奈良時代の宮殿規模を今に伝え、発掘調査と復原整備を通じて、1300年前の都の姿を体感できる貴重な空間となっています。 平城宮の成立と歴史的背景 平城宮は、天皇の居住空間である内裏、...»

新薬師寺

奈良の静寂に息づく薬師信仰の古刹

新薬師寺は、奈良県奈良市高畑町に位置する華厳宗の寺院で、山号を日輪山と称します。本尊には病を癒す仏として広く信仰を集める薬師如来を安置し、奈良時代に創建された由緒ある官立寺院です。 春日大社の二の鳥居の南方、緑豊かな高畑の地に静かに佇む境内は、現在こそ比較的こぢんまりとした印象を受けますが、かつては南都十大寺の一つに数えられるほどの大寺院でした。今日では、国宝に指定された本堂や、奈良時代を代表する塑造の十二神将像をはじめ、数多くの貴重な文化財を今に伝えています。 創建の背景 ― 光明皇后の祈りから生まれた寺 天平の時代と国家仏教 新薬師寺の創建は奈良時代、8世紀中頃にさかのぼります。開...»

唐招提寺

奈良時代に建立された現存唯一の寺院金堂

唐招提寺は、奈良県奈良市五条町に位置する、律宗の総本山として知られる由緒ある寺院です。8世紀の奈良時代に、唐から渡来した高僧・鑑真和上(がんじんわじょう)によって創建され、日本仏教史において極めて重要な役割を果たしてきました。奈良時代の建築を今に伝える金堂や講堂をはじめ、数多くの国宝・重要文化財を有し、1998年には「古都奈良の文化財」の一部としてユネスコ世界遺産にも登録されています。 唐招提寺は単なる古刹ではなく、日本における正式な戒律制度の確立、国際交流史、建築史、美術史、信仰史のすべてが凝縮された存在です。 唐招提寺の創建と歴史的背景 新田部親王邸跡に築かれた寺院 唐招提寺の寺地...»

鷺池 浮見堂

鷺池に浮かぶ檜皮葺き(ひわだぶき)、六角形のお堂は池の水面に映る姿が美しく、水辺の憩憩いの場としても人気です。 浮見堂は1916年に建てられ、1994に再建されました。夜間はライトアップされます。 周辺の桜やサルスベリも見事で、秋には紅葉と浮見堂の美しい風景が見られます。 国の名勝であり、東大寺、興福寺、春日大社と国宝指定・世界遺産登録物件が点在する奈良公園にある浅茅ヶ原園地(あさじがはらえんち)内です。 浅茅ヶ原園地には古くからの梅の名所である片岡梅林もあり、250本の梅の木が2月下旬から3月中旬頃で花を咲かせます。...»

長岳寺

四季折々の花が美しく咲く釜口のお大師さん

花と歴史に包まれた古代日本の歴史を感じさせる名刹 長岳寺は、奈良県天理市柳本町の東方、釜口山(かまのくちさん)の麓に広がる高野山真言宗の古刹です。山号は釜の口山、本尊は阿弥陀如来。古くから「釜口のお大師さん」の名で親しまれ、四季折々の花と数多くの文化財を有する名寺として、多くの参拝者や観光客を迎えてきました。日本最古の歴史道といわれる山の辺の道のほぼ中間点に位置し、古代大和の風景と信仰の歴史を体感できる場所としても知られています。 長岳寺の成り立ちと由緒 空海(弘法大師)による創建 長岳寺の創建は、天長元年(824年)。第53代淳和天皇の勅願により、空海(弘法大師)が大和神社の神宮寺と...»

氷室神社

氷の神を祀り夏季にはかき氷をお供え

氷室神社は、奈良県奈良市登大路町に鎮座する、氷と深い関わりをもつ全国的にも珍しい神社です。奈良時代に創建された由緒正しい古社であり、日本における製氷・冷蔵技術の源流を今に伝える存在として広く知られています。 現在では、冷凍・製氷業界をはじめ、菓子職人、料理人、食品関係者などから篤い信仰を集めるほか、一般の参拝者にも「涼」「清浄」「厄除け」の神社として親しまれています。東大寺や奈良国立博物館にほど近く、奈良公園観光の途中に立ち寄れる立地も魅力です。 氷とともに始まった神社の起源 奈良時代に始まる献氷の歴史 氷室神社の創建は、和銅3年(710年)7月22日、元明天皇の勅命によって春日山の月...»

石上神宮

古代から続く神聖なる祈りの地

日本最古級の神域が語る古代の記憶 石上神宮は、奈良県天理市布留町に鎮座する、日本でも屈指の古社です。日本に現存する最古の道として知られる「山の辺の道」の途上に位置し、深い緑に包まれた境内は、太古から連綿と続く信仰の歴史と神聖な空気に満ちています。古くは「いわがみさん」「布留の社」などと親しまれ、幕末から明治時代にかけても地域の人々の信仰を集めてきました。 式内社(名神大社)に列し、二十二社の中でも中七社として古くから崇敬されてきました。近代社格制度においては官幣大社に列し、現在は神社本庁の別表神社に指定されています。 日本書紀が伝える、神宮としての特別な位置づけ 奈良時代に成立した日本...»

郡山城(大和国)

郡山藩の藩庁が置かれていた名城

郡山城は、奈良県大和郡山市に位置し、大和国に築かれた中世から近世にかけて築かれていた歴史ある日本の城です。この城は戦国時代から江戸時代にかけての重要な拠点であり、豊臣政権下においては、豊臣秀吉の異父弟である羽柴秀長の居城として知られています。秀長が治めていた大和・紀伊・和泉の三国100万石の中心であり、その後江戸時代には郡山藩の藩庁が置かれ、譜代大名の支配を受けながら、明治維新を迎えるまで歴史の舞台となり続けました。 城の概要と立地 郡山城の跡地は、秋篠川と富雄川の間にある西京丘陵の南端に位置し、平山城または平城の形態を持ちます。奈良の地は良質な石材に乏しく、城郭建築に必要な石材を各戸から...»

生駒山上遊園地

奈良県と大阪府をまたぐ山上の遊園地

生駒山上遊園地は、奈良県生駒市と大阪府東大阪市にまたがる生駒山の山頂付近、標高642メートルの場所に位置する歴史ある遊園地です。近畿日本鉄道(近鉄)が所有し、グループ会社である株式会社近鉄生駒レジャーが運営を行っています。信貴生駒スカイラインとともに、近鉄グループを代表するレジャー施設として、長年にわたり多くの人々に親しまれてきました。 山頂という特別な立地を生かし、大阪平野や奈良盆地、天候に恵まれた日には山城盆地まで見渡せる絶景が最大の魅力です。夏でも市街地より気温が3〜5度ほど低く、避暑地としても人気を集めています。 標高642メートルの天空の遊園地 生駒山上遊園地は、まさに「空に近...»

寳山寺(生駒聖天)

古からの信仰の地で商売の神様を祀る

寳山寺は、奈良県生駒市門前町に位置する真言律宗の大本山で、生駒山の中腹に静かに佇む由緒ある寺院です。本尊は不動明王であり、とりわけ鎮守神として祀られる大聖歓喜天(だいしょうかんぎてん)への信仰で知られ、「生駒聖天(いこましょうてん)」「生駒の聖天さん」として広く親しまれています。 寺名の正式表記は旧字体の「寳山寺」ですが、一般的な案内や授与品では新字体の「宝山寺」も併用されています。古来より霊験あらたかな寺として信仰を集め、現代においても商売繁盛や家内安全、禁酒祈願など、現世利益を願う多くの参拝者が全国から訪れています。 生駒山中腹に広がる霊場 寳山寺が位置する生駒山は、奈良県と大阪府の...»

大神神社

古事記や日本書紀に記される日本最古の神社

日本最古の信仰を今に伝える聖地 大神神社は、奈良県桜井市三輪に鎮座する、日本最古の神社の一つとして知られる古社です。『古事記』や『日本書紀』にもその名が記され、大和国一宮として古代から篤い崇敬を集めてきました。一般的な神社とは異なり、本殿を持たず、背後にそびえる三輪山そのものを御神体として拝むという、きわめて原始的な信仰形態を現在まで守り続けている点が最大の特徴です。 この姿は、社殿成立以前の日本古来の自然崇拝・山岳信仰を今に伝える、極めて貴重な存在といえます。 三輪山を直接拝む――本殿を持たない神社のかたち 大神神社には、本殿が存在しません。これは、三輪山が神の鎮まる「神体山(しんたい...»

朝護孫子寺(信貴山寺)

世界最大の張子の虎

朝護孫子寺は、奈良県生駒郡平群町に位置する信貴山真言宗の総本山であり、1400年以上にわたり人々の信仰を集め続けてきた日本有数の霊場です。 一般には「信貴山寺」「信貴山の毘沙門さん」の名で広く親しまれています。 信貴山は標高437メートルの山で、その東斜面に広がる境内は奈良盆地を一望できる雄大な立地を誇ります。 春の新緑、夏の深い緑、秋の紅葉、冬の澄んだ空気と、四季折々に表情を変える自然環境の中で、参拝と観光の両方を楽しめる点が大きな魅力です。 本尊である毘沙門天王は、七福神の一尊としても知られ、古来より勝運、商売繁盛、金運上昇、厄除け、家内安全のご利益があるとされ、多くの信仰を集めてきま...»

竜田公園

数多くの歌人に詠まれた紅葉の名所

竜田公園は、奈良県生駒郡斑鳩町南西部、竜田川沿いに広がる県立都市公園です。総延長は約2km、面積は約14ヘクタールに及び、川と山、そして歴史文化が一体となった自然豊かな景勝地として知られています。古来より和歌に詠まれてきた竜田の地は、龍田神社の鎮座地としても知られ、自然と信仰、文学が調和した特別な場所です。 古歌に詠まれた紅葉の名所 竜田川とその周辺は、平安時代から紅葉の名所として名高く、多くの歌人たちに愛されてきました。とりわけ有名なのが、在原業平による 「ちはやぶる 神代も聞かず 竜田川 からくれなゐに 水くくるとは」 という和歌です。川面を染める紅葉の美しさを、まるで水が紅色に染...»

法隆寺

世界最古の木造建築物群で日本最初の世界文化遺産

聖徳太子により推古天皇の時代607年に創建とされる、古代寺院の姿を現代に伝える仏教施設。創建当時は斑鳩寺と呼ばれ、後に法隆寺と改称されました。 境内の広さは約18万7千平方メートルにも及び、金堂や五重塔を中心とする西院伽藍、夢殿を中心とした東院伽藍に分かれています。 西院伽藍は、現存する世界最古の木造建築物群であり、東院伽藍も古代建築の貴重な例とされています。 さらに、法隆寺は飛鳥・奈良時代の仏像や仏教工芸品など多数の国宝や重要文化財を所蔵しています。 「法隆寺地域の仏教建造物」としてユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録され、日本で最初の世界遺産になりました。 国宝に指定されている金...»

談山神社

大化改新ゆかりの聖地

談山神社は、奈良県桜井市多武峰(とうのみね)の山中に鎮座する、歴史と自然が深く調和した神社です。旧社格は別格官幣社、現在は神社本庁の別表神社に列せられており、日本史上きわめて重要な転換点である大化の改新と深く結びついた場所として知られています。 この地は、藤原鎌足と中大兄皇子(のちの天智天皇)が、蘇我氏打倒と国家改革について密談を交わした「談(かたら)いの山」と伝えられ、そこから「談山(たんざん)」の名が生まれました。談山神社は、まさに日本国家形成の原点ともいえる歴史的舞台です。紅葉の名所としても全国的に名高く、四季折々の自然とともに、歴史・信仰・建築美を体感できる観光地です。 神仏習合の...»

総本山 長谷寺

大和国を代表する観音霊場

長谷寺は、奈良県桜井市初瀬に位置する、真言宗豊山派の総本山として知られる由緒正しい仏教寺院です。山号を豊山(ぶさん)、院号を神楽院(かぐらいん)と称し、西国三十三所観音霊場の第八番札所として、千三百年以上にわたり多くの人々の信仰を集めてきました。 初瀬山の中腹に壮大な伽藍を構える長谷寺は、四季折々の花々に彩られることから、古くより「花の御寺(みてら)」と呼ばれています。特に春の牡丹は有名で、4月下旬から5月上旬にかけては約150種類・7,000株もの牡丹が咲き誇り、境内一帯を華やかに彩ります。 文学と信仰に彩られた「花の御寺」 平安時代に入ると、貴族から庶民に至るまで「初瀬詣」と呼ばれる...»

安倍文殊院

大和に息づく「智恵の仏」の第一霊場

安倍文殊院は、奈良県桜井市阿部に位置する華厳宗の名刹で、山号を安倍山と称します。本尊は文殊菩薩で、「三人寄れば文殊の智恵」ということわざでも知られる、日本を代表する智恵の仏さまです。創建は大化元年(645年)と伝えられ、日本の仏教史の中でも極めて古い歴史を誇ります。 当院は、京都・天橋立の切戸文殊、山形・亀岡文殊と並び、日本三文殊の一つに数えられ、「大和安倍の文殊さん」として古くから親しまれてきました。学業成就、合格祈願、厄除け、魔除けといったご利益を求め、子どもから大人まで幅広い年代の参拝者が全国各地から訪れています。 創建の由来と安倍一族の歴史 安倍文殊院の起源は、大化の改新を推進し...»

国営 飛鳥歴史公園

日本のはじまりを今に伝える聖地

7世紀に宮都が置かれた地 国営飛鳥歴史公園は、奈良県高市郡明日香村に広がる、日本の古代史を代表する国営公園です。7世紀に日本の宮都が置かれた「飛鳥」の地に整備されたこの公園は、中央集権律令国家が誕生した時代の歴史的舞台を、自然とともに体感できる貴重な空間となっています。 飛鳥時代(592年~710年)は、日本が国家としての形を整え始めた重要な時期であり、仏教の本格的な受容、律令制度の基礎確立、外交や文化の発展など、日本史における大きな転換点が集中しています。国営飛鳥歴史公園は、こうした日本の原点ともいえる歴史と、明日香の美しい自然景観を守り、次世代へ伝えることを目的として整備されました。 ...»

飛鳥寺

本格的な伽藍を備えた日本最初の仏教寺院

日本仏教の原点を今に伝える古刹 飛鳥寺は、奈良県高市郡明日香村飛鳥に位置する、日本仏教史の出発点ともいえる極めて重要な寺院です。山号は鳥形山(とりがたやま)、現在は真言宗豊山派に属し、正式には安居院(あんごいん)と称されます。本尊は、日本最古の仏像として知られる銅造釈迦如来坐像(飛鳥大仏)です。 飛鳥寺は、推古天皇の時代、仏教を国家的に受容しようとする政治的・宗教的背景のもと、蘇我氏の主導によって建立されました。単なる一寺院にとどまらず、日本における仏教受容、国家形成、国際交流、技術革新のすべてを象徴する存在であり、飛鳥文化の中核をなした場所です。 飛鳥寺創建の歴史的背景 仏教公伝と蘇...»

石舞台古墳

飛鳥を代表する巨大石室古墳

石室に入れる日本最大の方墳 石舞台古墳は、奈良県高市郡明日香村に位置する、古墳時代後期(7世紀初頭)に築造されたと考えられている古墳です。国営飛鳥歴史公園内「石舞台地区」の中心にあり、国の特別史跡に指定されています。日本最大級の方墳であり、何よりも巨大な花崗岩を組み上げた石室が地上に露出しているという、他に類を見ない独特の姿で知られています。 現在では、教科書や観光パンフレットにも必ず登場するほど有名な史跡であり、飛鳥時代の政治・文化・土木技術を体感できる貴重な遺構として、国内外から多くの人々が訪れています。 名称の由来と伝説 ― なぜ「石舞台」と呼ばれるのか 石舞台古墳という名称は、...»

壷阪寺(南法華寺)

眼病封じと国際交流が息づく観音霊場

日本屈指の古刹でインド由縁の彫刻も圧巻 南法華寺は、奈良県高市郡高取町壺阪に位置する真言宗系単立の古刹で、一般には壺阪寺(の名で広く知られています。山号は壺阪山、本尊は十一面千手観世音菩薩で、西国三十三所観音霊場の第六番札所として、全国から多くの参拝者を集めています。 奈良盆地を一望できる高取山の中腹に伽藍を構え、古代から現代に至るまで、信仰・文化・芸能・国際交流の舞台として独自の歴史を刻んできました。特に「眼病封じの観音さま」として篤い信仰を集め、現在も多くの人々が祈りを捧げています。 壺阪寺の創建と由来 壺阪寺の草創は大宝3年(703)と伝えられています。寺伝『南法華寺古老伝』によ...»

御手洗渓谷

四季折々の景観美が楽しめる秘境

天川村が誇る自然美の宝庫 御手洗渓谷は、奈良県吉野郡天川村北角に位置する、関西地方屈指の景観美を誇る渓谷です。新宮川水系・天ノ川の支流である山上川の下流域、川迫川との合流点付近に形成されたこの渓谷は、長い年月をかけて水と岩が織りなした雄大な自然景観が広がる場所として、多くの人々を魅了してきました。 深い山々に抱かれた渓谷一帯には、澄み切った清流、巨石や奇岩、大小さまざまな滝が連なり、訪れる人を非日常の世界へと誘います。天川村の自然を象徴する存在ともいえる御手洗渓谷は、ハイキングや渓谷散策、写真撮影など、さまざまな楽しみ方ができる観光名所です。 大峯山系の恵みが生み出した渓谷の成り立ち ...»

洞川温泉

大和国の修験道として栄えた山里の温泉街

洞川温泉は、奈良県吉野郡天川村に位置する、関西屈指の歴史と風情を誇る温泉地です。大峯山脈のふもと、標高約820メートルという高地に広がるこの温泉郷は、澄んだ空気と豊かな自然、そして修験道の深い歴史に育まれてきました。古くから信仰と暮らしが結びついた山里の温泉地として、多くの人々を惹きつけ続けています。 大峯信仰とともに歩んできた山里の温泉街 洞川温泉は、熊野川水系の源流の一つである山上川(洞川)沿いに発展してきました。この地は、大峯山・山上ヶ岳や女人大峯として知られる稲村ヶ岳への登山口にあたり、古来より修験道の拠点として重要な役割を果たしてきました。修験者や参詣者たちは、厳しい山修行に入る...»

面不動鍾乳洞

神秘的で美しい自然の彫刻

豊かな表情を見せる鍾乳石や石筍が神秘的で美しい鍾乳洞です。全長170mで、最大の洞穴は直径約5~6m、高さ10m以上です。 標高878mの高地に位置しており、洞内は一年中、8度の温度が保つ自然の冷蔵庫となっており、最深部には不動尊の石仏が安置されています。 洞川の里を見下ろす高台の地底に広がる鍾乳洞は、関西最大クラスの規模を誇ります。 洞内には、ドーム状の天井から鍾乳石が、地面からは石筍がのび、様々なオブジェを形成し、美しくも神秘的な地下宮殿が広がります。特に貴重なストロー鍾乳管(ストロー状の鍾乳石)が見られます。 「ドロッコ」という愛称のモノレールで向かうのも楽しみのひとつです。 ...»

天河大辯財天社(天河神社)

音楽と芸能を司る霊験あらたかな聖地

天河大辯財天社は、奈良県吉野郡天川村坪内に鎮座する、古代より篤い信仰を集めてきた由緒正しい神社です。地元では親しみを込めて「天河神社」とも呼ばれ、現在も神社本庁に属する宗教法人として大切に守り継がれています。深い山々に囲まれた神域には、清浄で厳かな空気が漂い、訪れる人々の心を静かに整えてくれます。 日本有数の弁財天信仰の地 天河大辯財天社は、広島県の厳島神社、滋賀県の竹生島神社と並び、日本三大弁財天の一つと称されることがあります。古来より水の神、音楽や芸能の神として信仰されてきた弁財天を祀る社として、全国から多くの参拝者が訪れます。 境内では、弁才天女(市杵島姫命)をはじめ、熊野権現、吉...»

谷瀬の吊り橋

スリル満点!高さ54メートルの空中散歩

十津川村を象徴する壮大な空中回廊 谷瀬の吊り橋は、奈良県吉野郡十津川村に架かる、日本有数の規模を誇る歩行者専用の吊り橋です。清流・十津川(熊野川)をまたぎ、上野地(うえのじ)地区と谷瀬(たにぜ)地区を結ぶこの橋は、単なる観光施設ではなく、もともと地域住民の生活を支えるために築かれた「生活用吊橋」として知られています。橋の銘板には「たにぜばし(谷瀬橋)」と刻まれ、十津川村では正式に谷瀬大橋とも呼ばれています。 日本一の長さを誇った生活用吊り橋 谷瀬の吊り橋は、全長297.7メートル、川面からの高さは約54メートルという、非常にスケールの大きな構造を持っています。完成当時の1954年(昭和2...»

天理ラーメン

ニラとニンニクがタップリ!スタミナ満点の濃厚ピリ辛ラーメン

奈良県北中部に位置する、天理市発祥の白菜を主体とした野菜の具が特徴の「スタミナラーメン」と呼ばれるご当地ラーメン。豚骨や鶏ガラをベースにした濃厚スープに、にんにくや豆板醤で刺激のある味付けに仕上げ、具材には炒めた白菜や豚肉、そして天理ラーメンにおいて不可欠な”にら”が使われる。味は濃厚かつピリ辛で、典型的なこってりラーメン。 現在では、奈良県内のラーメン店では「スタミナラーメン」の名称で、天理ラーメンを提供している店がほとんどで、定食屋でも提供する店もある。関西一円にも天理ラーメンの店舗が展開しており、ボリュームもたっぷりのラーメンが手軽に味わえる。 1968年(昭和43年)に奈良県で屋台...»

柿の葉すし(奈良県)

柿の葉とすし飯の豊かな香りが食欲をそそるきっちり四角いお寿司

一口大の酢飯にサバや鮭、小鯛などの切り身をのせ、防腐効果の高い香り豊かな柿の葉で包んだ押し寿司。箱を開けた時、几帳面に収まった寿司が印象的だ。江戸時代、保存がきかないサバなどの魚は、塩でしめられた状態で奈良に届いた。塩でしめられたサバをにぎり飯にのせて、柿の葉にくるみ、石を重しにして作ったのが始まりとされる。すし飯に使われているのは、粘りが弱く、ほどよい硬さを持ち、寿司米に好適といわれる滋賀県産の近江米“日本晴”。“サバ”は、古くから伝えられてきた柿の葉寿司の定番の味で、酢でしめたサバの切り身をのせたもの。青魚特有の風味が苦手な方は、あっさりと頂ける“サケ”や、淡泊でありながら滋味豊かな旨みの...»

奈良漬

奈良発祥の粕漬けは、酒粕のまろやかさと独特の香りが特長

奈良漬けとは、奈良が発祥と言われるている、粕漬けのひとつ。白うり、きゅうり、すいか、しょうがなどを塩漬けにした後、何度も酒粕に漬けかえて長期間発酵させてできる漬物だ。高級な漬物として有名だが、江戸時代に幕府への献上や、東大寺を参拝に訪れる人々や商人によって普及し、庶民にも広まっていった。抗酸化作用やビタミン類の吸収を助ける働きがあるといわれており、定番のうなぎの蒲焼との組み合わせは、脂っこい後味をさっぱりさせる効果があり、科学的にも理にかなった食いあわせのようだ。 奈良漬けは、平城京の跡地で見つかった長屋王木簡に「進物加須津毛瓜加須津韓奈須比」という記録があり、貢納品伝票にも登場しています。...»

茶粥

奈良の朝食といえば茶粥。サラッとして粘りがないのが大和流

米を茶で炊いたおかゆ(お粥)で、奈良の郷土料理である茶粥。米の他に野菜や芋、豆を入れることがある。地域によって自家製の番茶、ほうじ茶、粉茶が用いられ、塩加減も異なる。昔から「おかいさん」の愛称で親しまれ常食となっていた。茶の産地だった奈良では、上納後に残った茶を使って粥を炊いたことが、茶粥の始まりともいわれている。また、お水取りで有名な東大寺の練行僧に出される茶飯から広まったという説もある。のちに庶民の常食となった茶粥は、主に朝食のメニューとして親しまれていた。大和茶の風味と、さらっとした粘りがない食感が特長で、家庭によっては漬物や佃煮をトッピングするという。奈良ではスーパーなどで茶粥用の茶が...»

飛鳥鍋

牛乳たっぷり、野菜たっぷりの栄養満点の鍋。まろやかでコクがある

牛乳ベースの汁で味わう鍋料理。飛鳥時代に唐から来た渡来人の僧侶が、寒さをしのぐためにヤギの乳で作った鍋料理が最初といわれている。鶏がらのダシ汁に白味噌と牛乳をたっぷり加え、鶏もも肉、にんじん、ささがきごぼう、白ねぎ、大根、もやし、しいたけ、白菜、水菜、豆腐、糸こんにゃくなどを煮こむ。食べる際は、しょうがや一味唐辛子などを加え、溶き卵につけるのが一般的だ。牛乳のにおいも強くなく、味はまろやか。あっさりしているのにコクもあり、栄養も満点だ。 「飛鳥鍋」は、奈良県の伝統料理で、鶏肉と野菜を牛乳とだし汁で煮込んだものです。 飛鳥時代に唐からの使者が伝えた乳製品が、孝徳天皇に献上され、喜ばれたことが...»

にゅうめん

奈良県三輪山麓が発祥の郷土料理

にゅうめんとは、素麺を温かいダシで食べる料理で、全国的に知られてはいるが奈良県が発祥の郷土料理。そうめんは奈良時代に唐(中国)の国から伝来した手法で、神話の三輪伝説から大和の中央にある三輪山麓が発生の地といわれ、現在も三輪そうめんとして有名。にゅうめんは、漢字で書くと「煮麺」となるが、その字の通りそうめんを煮たもので、冬は温かく、夏は冷やして季節の具を上に飾る。にゅうめんには、県産三輪素麺の中でも製造から1年以上経過したコシのある涸物(ひねもの)が適している。 奈良県桜井市三輪は、素麺の発祥地として知られ、ここで作られる素麺は「三輪素麺」と呼ばれています。1200年以上前、日本最古の神社であ...»

薬膳料理(奈良県)

奈良で楽しむ古代の薬膳料理

飛鳥時代に大陸から伝わったとされる「薬」には、漢方の元となった生薬などの他に、貴重な食材や栄養価の高い食材を使った料理なども含まれていた。それらの料理は、今でも現代風のアレンジが加えられて“薬膳料理”として食べられている。薬膳料理は全国各地で作られているが、“赤米”“蘇”をはじめとした、古代から伝わる様々な料理・食材が残る奈良県では、太古の貴族の食を再現したような薬膳料理が楽しめる。いにしえの都で歴史に思いを寄せながら、健康食を味わってみてはどうだろうか。...»

奈良茶飯

東大寺二月堂のお水取りで供される食事に登場する歴史ある茶飯

奈良茶飯は、米と炒った大豆を茶で炊いたもの。起源は、東大寺と興福寺の寺領から納められる上茶を煎じて、二番茶に塩を加えて米を炊き、一番茶に浸けて食べたと伝えられる。東大寺二月堂の修二会(お水取り)の練行衆の食事に茶がゆとともに献立の中に記録が残されており、僧坊では古くから食されていたが、江戸時代には庶民の間に広まり、各地に茶飯屋があったという。また、俳句の句会などでも昔から好んで食されてきた。炒った大豆の他に黒豆、カチグリなどを加えたものもある。 奈良茶飯(ならちゃめし)は、奈良県の伝統料理であり、炊き込みご飯の一種です。少量の米に、炒った大豆や小豆、焼いた栗、粟などの穀物や季節の野菜を加え、...»

明日香手作りこんにゃく かめこん

生芋100%の手作りこんにゃく。濃厚な風味と歯ごたえが魅力

ユーモラスな亀の形をした、奥明日香産生芋100%の手作りこんにゃく。大正7年創業の老舗「徳星醤油」の木樽でじっくり熟成させた濃口醤油や、明日香村産鷹の爪などを加えて、ピリ辛風味に仕上げました。有機農法で育てた生芋をすりつぶして、低い温度からじっくり加熱。一晩熟成させるから、さっくりと心地よく、しこしことした弾力のある食感に。こんにゃく本来の濃厚なうまみや香り、歯ごたえを存分にお楽しみください。奈良県立万葉文化館のすぐ隣にあるお土産&軽食処「飛鳥の郷 万葉人」にて販売。...»

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